(缶詰時報 2006年9月号掲載)

品として重要なのは栄養素であり、五大成分としてタンパク質、脂質、灰分、炭水化物、水分があります。これらは体を構成する骨や筋肉などに不可欠な成分です。その他の栄養素には人体で作ることの出来ないビタミンなどの微量成分もあります。人間は食品によって生命を維持していく訳ですが、その種類には水産、農産、畜産など様々なものがあり、その嗜好性も国や地域、個人によって大きく異なっています。

間も含む哺乳類の動物が生まれて初めて口にする食品は母乳になるわけですが、母乳には必須栄誉素以外に病気になり難くなるような免疫成分も含まれています。この免疫成分によって抵抗力の弱い赤ちゃんは守られ、成長していきます。母乳はある意味では特定保健用食品(通称、特保)に該当するのかもしれません。特保は保健効果が期待されることを表示することができる食品です。血圧やコレステロールが気になりだした方など向けとして各社から商品化され、CMを見る機会も増えてきました。健康志向からこれからも増えていくものと思いますが、特保には特定保健用食品や栄養機能食品などいろいろなものがありますのでその解釈や表示方法などに注意してください。

機能食品などが開発されるその一方で、食品は毎日何気なく摂取するため、その重要性が希薄になっているそうです。このため、「食育」という言葉が生まれました。野菜や肉はスーパーで売っているものであり、畑や牧場で育てられていることを知らない子供や食に関する知識の乏しい大人がいるとのことで驚きよりも寂しさを感じます。食品を扱う者として、多く方たちが食事は美味しいもの、体にいいもの、そして楽しいものだということを理解いただきたいと思います。

物は成長しても食品の種類は非常に限定されていますが、人間は好奇心が旺盛なため成長するにつれていろいろな種類の食品を求めるようになります。母乳からお菓子で満足していた頃を経て、さらに美味しいものを探していきます。幼少の頃を振り返ると「僕は大人になってもお酒を飲まないし、タバコも吸わない」と言ってしまった記憶があります。過去の過ちです。

 

(食品化学研究室 武田 淳)


<2006年7月の主な業務>

試験・研究・調査

  1. アスタキサンチンに関する研究

  2. バチルス属細菌の耐熱性測定

  3. 食品の回転殺菌における熱伝達

  4. オーミック加熱による連続流動殺菌

  5. オンライン情報検索

  6. インターネットによる情報管理

  7. データベースの実用化

依頼試験

 新規受付40件、前月より繰り越し31件、合計71件。うち完了32件、来月へ繰り越し39件。

主要項目:貯蔵試験、分析(栄養成分、ヘッドスペースガス)、定量(ナトリウム、揮発性塩基窒素)、異物検定、付着物同定、変色原因究明、品質評価、微生物接種試験、菌株同定、変敗原因究明、耐熱性測定、菌株分与、無菌試験、容器性能試験、容器密封性状試験、FDA施設登録、殺菌条件申告、英文証明書作成、通関統計データ処理

その他

  1. 食品包装技術セミナー聴講

  2. 研究会(チルド・食品包装プロセス)情報誌原稿作成

  3. FDA管理サービス関連業務

  4. 殺菌管理主任技術者講習会関連業務

  5. 会員サービス他(技術指導、文献調査、見学、電話、電子メール回答)


登録:2006/9/8
Copyright (c) 2006, (社)日本缶詰びん詰レトルト食品協会 Japan Canners Association