(缶詰時報 2006年11月号掲載)

9月の最終週の27、28、29日に食品化学研究室では“クレームと原因究明に関するワークショップ(基礎編)”を開催しました。今回は第4回目でしたが、11名の方に参加していただきました。

ークショップの内容はこれまでの3回とほぼ同じで、異物、異臭、変色、腐食、膨張等のクレームについての講義と、これらクレームの原因を究明するために必要な分析方法について実習するというものです。講義はクレームの実例を挙げて、その解説とどのように分析を行っていくのか、分析のポイントなどを解説するものです。実習は溶解性試験、呈色反応および各種変色の観察、金属の定性試験、マイクロスコープによる観察、ヘッドスペースガス分析、GC-MS分析、FT-IR分析、薄層クロマトグラフィーなどを実施しました。これらの講義と実習の後、3〜4名のグループで実際の試料を異物検定し、その結果を報告書にまとめて、発表と質疑応答を行いました。

最後に、あまり時間が割けなかったのですが微生物学的見地から、クレーム品の食品微生物学的簡易検索という講義がありました。

3日間でこれらのカリキュラムを実施したわけですが、実習は時間が足りなかったり余ったり、いろいろありました。また、試薬を用いた試験では見ていてハラハラすることもありました。何よりも、怪我もなく無事に終了できて、参加者の皆様が笑顔で帰っていかれたことに安堵した次第です。参加者へのアンケートでは、ワークショップで得たものをこれからの業務に役立てたいという意見をいただき、非常に嬉しく思いました。今後開催する際は、参加者にもっと満足していただける内容となるように、努力していきたいと思います。最後になりましたが、参加者の皆様の熱意とご協力により無事終了できましたことに、感謝申し上げます。

(食品化学研究室 田口真寿美)


<2006年9月の主な業務>

試験・研究・調査

  1. 紅鮭アスタキサンチンの殺菌加熱による影響

  2. 酪酸エチル生成に関する研究

  3. バチルス属細菌の耐熱性測定

  4. 食品の回転殺菌における熱伝達

  5. オーミック加熱による連続流動殺菌

  6. オンライン情報検索

  7. インターネットによる情報管理

  8. データベースの実用化

依頼試験

 新規受付32件、前月より繰り越し28件、合計60件。うち完了36件、来月へ繰り越し24件。

主要項目:貯蔵試験、栄養成分分析、異物検定、膨張原因究明、微生物接種試験、菌株同定、変敗原因究明、耐熱性測定、耐熱性芽胞数の測定、製造・殺菌試験、容器密封性状、FDA殺菌条件申告、英文証明書作成、ホームページ管理、通関統計データ処理

その他

  1. クレームと原因究明に関するワークショップ開催

  2. 2006分析展視察

  3. 第74回殺菌講習会開催

  4. 日本食品包装研究協会研究例会聴講

  5. チルド食品研究会情報誌原稿作成および会議開催準備

  6. FDA管理サービス関連業務

  7. 会員サービス他(技術指導、文献調査、見学、電話、電子メール回答)


登録:2006/11/13
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