ピコグラム(pg)とは.........環境ホルモンの問題が新聞やテレビなどで報道されている昨今ですが、この環境ホルモンの分析値の単位として用いられているものにピコグラム(pg)があります。
なかなかなじみのない単位ですが、ピコ(pico)はSI単位システム(成書によれば計量単位は永く用いられていたメートル法単位が廃止になり、新たにSI単位(System International d'Unites)が国際単位として決められ、わが国でも1970年頃から用いられ始めたとか)でpという記号で大きさ10-12を表すものです。
つまり1pgとは10-12g,1兆分の1gということになります。微生物の球菌や桿菌などの細菌細胞のサイズに用いるμ(マイクロ)は10-6、ピコ(p)はさらに微なるものです。科学技術の進歩は目覚ましく微量いや超微量の検出まで可能にしてしまうのですからただただ驚くばかりです。
蛇足ですがピコ(p)の下はフェムト(f,femto)で10-15を、さらにアット(a,atto)は10-18を表します。
一方で報道される不良債権の数百億,数千億円という金額はもう麻痺したのか慣れてしまったのかとくに驚くというほどではありません。しかし、庶民にとっては夢のまた夢の金額であることはまちがいありません。世の中は大小の差が拡がるように進んで行くものなのでしょうか。
(第二研究室長 駒木 勝)