(缶詰時報'99年5月号掲載)

ピコグラム(pg)とは.........環境ホルモンの問題が新聞やテレビなどで報道されている昨今ですが、この環境ホルモンの分析値の単位として用いられているものにピコグラム(pg)があります。
なかなかなじみのない単位ですが、ピコ(pico)はSI単位システム(成書によれば計量単位は永く用いられていたメートル法単位が廃止になり、新たにSI単位(System International d'Unites)が国際単位として決められ、わが国でも1970年頃から用いられ始めたとか)でpという記号で大きさ10-12を表すものです。
つまり1pgとは10-12g,1兆分の1gということになります。微生物の球菌や桿菌などの細菌細胞のサイズに用いるμ(マイクロ)は10-6、ピコ(p)はさらに微なるものです。科学技術の進歩は目覚ましく微量いや超微量の検出まで可能にしてしまうのですからただただ驚くばかりです。
蛇足ですがピコ(p)の下はフェムト(f,femto)で10-15を、さらにアット(a,atto)は10-18を表します。

 一方で報道される不良債権の数百億,数千億円という金額はもう麻痺したのか慣れてしまったのかとくに驚くというほどではありません。しかし、庶民にとっては夢のまた夢の金額であることはまちがいありません。世の中は大小の差が拡がるように進んで行くものなのでしょうか。

(第二研究室長 駒木 勝)


<'99年3月の主な業務>

試験・研究・調査

  1. スイートコーン缶詰の香気成分に関する研究
  2. 卵黄リゾレシチンの抗菌効果に関する研究
  3. フィルターによる細菌芽胞の除去に関する研究
  4. スプレー式レトルトの圧力が温度分布及び熱伝達に及ぼす影響
  5. 缶・びん詰製造技術等文献調査
  6. インターネットによる情報管理
依頼試験
新規受付21件、前月より繰越22件、合計43件。うち完了26件、来月へ継続17件。
主要項目:貯蔵試験,変色原因究明、異物検定,結晶物検定,官能評価,腐食原因究明,菌接種試験,芽胞数の測定,細菌試験,菌株分与,FDAプロセスファイリング文書作成,英文証明書作成,熱伝達測定,レトルト温度分布測定,容器気密性試験,通関統計データの処理

その他

  1. 会員への技術サービス(資料提供,電話回答,面談)
  2. 第7回HACCP講習会開催
  3. 新版GMPマニュアル関係業務
  4. 廃棄試薬,有害廃棄物委託関係業務
  5. 施設管理委託関係業務
  6. 見学対応業務
  7. 研究会業務(チルド食品,食品包装プロセス)
  8. HACCPマニュアル関係業務(一般衛生プログラム)
  9. 東京情報流通研究会講演聴講
  10. 食品産業センター技術発表会講演
  11. 北海道地区講習会講演
  12. 研修指導
  13. 安全性情報サイトディレクトリー作成業務

登録:1999/5/17
(c)1999, (社)日本缶詰びん詰レトルト食品協会 Japan Canners Association