缶詰、びん詰、レトルト食品Q&A (生産・消費)

2014年4月1日 改訂版

Q1. 缶詰、びん詰について教えてください

缶詰、びん詰の定義については、品質表示基準(JAS法)、食品缶詰の表示に関する公正競争規約、食品衛生法などで決められています。

それらに掲げられた定義を総合してまとめてみると、「缶詰、びん詰とは、食品を缶又はびんに詰めて密封したのち、加熱殺菌を施し、長期の保存性を与えた食品である。」ということになります。ただし、果汁製品などのように、缶に詰める前に殺菌を行い、そのあとで充てんし密封するものも、この中に含まれます。同様に、ジャムやつくだ煮のように、煮熟したのち、熱いうちにびんに詰め、余熱で殺菌されるような食品も缶詰、びん詰の中に含まれます。

Q2. レトルト食品について教えてください

レトルト食品の定義については、品質表示基準(JAS法)、食品衛生法の規格基準などで決められています。これらを総合してまとめてみますと、合成樹脂フィルムやこれとアルミはくなどをはり合わせた光を通さない材質のパウチ(袋)または成型容器を用い、内容物を詰めて完全に密封(ヒートシール)し、加圧加熱殺菌(レトルト殺菌)を行った袋詰または成型容器詰食品のことだといえます。

レトルト食品の多くは、品質表示基準に定められたレトルトパウチ食品で、光線を通さない袋を用いていますが、内容物が油脂の酸化による品質の低下のおそれのないものに対しては透明な袋の製品もあります。そして、これらの製品には「気密性容器に密封し、加圧加熱殺菌」などと殺菌方法の表示が、食品衛生法で義務づけられています。

使用される容器の種類を見ると、平袋、スタンディングパウチ(自立型袋)をはじめ、各種のカップやトレー(皿状)容器、業務用の大型パウチのほか、最近では電子レンジでの加熱調理を目的とした、アルミ箔を使用していない容器に入った製品も作られています。

Q3. 缶詰、びん詰、レトルト食品の国内消費はどれくらいですか?

缶詰、びん詰の国内消費は、家庭消費と業務用に利用されています。

最近の国内消費量は、果汁、コーヒー飲料などの缶詰を含め(ビール、炭酸飲料、スポーツ飲料は除く)、輸入品を加えると、406万トンと推定され、国民1人当たりの消費量は約31.8kg、これは250g容量に換算すると127缶になります。飲料を除く食料缶詰、びん詰では、約8.3kg、33缶です。

一方、レトルト食品は、缶詰と比較して歴史は浅いですが、昭和43年に登場して以来その数量を増やしつづけています。現在の消費量はおよそ35万トン(国内生産量に同じ)となっており、国民1人当たり2.8kgで180g入りの袋に換算すると15袋分に相当します。これは10年前の2.2kg、12袋のおよそ1.3倍であり、今後もますます伸びると予想されます。

缶詰、びん詰、レトルト食品には、そのまま食べられる調理済みのもの、料理の素材として利用できるもの、おやつやデザートとして使えるもののほか、各種の飲料、スープ、調味料などがあります。従って、家庭消費のほか、ホテル、レストラン、飲食店、喫茶店、列車食堂などの外食産業向けや、学校、工場、病院などの集団給食用としての需要が多くあります。

Q4. 缶詰、びん詰、レトルト食品の特性は何ですか?

缶詰、びん詰、レトルト食品は、他の加工食品に比べて、安全性、栄養価、経済性、保存性、便利さなどからみて、多くの優れた特性をもっています。

安全で衛生的、栄養価が高い

缶詰、びん詰、レトルト食品は、空気も水も細菌も絶対に入らない容器に密封し、中身は加熱殺菌を施してあり、殺菌料、保存料は一切使用されていません。また空気をできるだけ除いて密封し、真空に近い状態で加熱殺菌してあるので、ビタミン、その他の栄養成分の損失もあまりありません。

経済的かつ省エネルギーである

最近のように人件費が高くなると、生鮮の食品は、輸送保管の費用や取扱い経費が多くかかり、腐敗や目減りによるロスも大きく、小売価格は、生産者価格のおおむね2倍以上になります。缶詰は、原料産地で多く出回るときに大量に買付けて加工し、しかも、常温で流通され、ロスもないので流通経費は生鮮のものに比べはるかに低いのです。

また、生鮮の食品の場合、食べられない部分が30~50%もあるものがあり、捨てなければなりませんが、缶詰の場合は、中身が全部食べられ、調理の手間も少なくてすむので経済的で、かつ省エネルギーになります。

利用価値が高い

缶詰、びん詰、レトルト食品は種類が多く、日常の食事の主食から、副食、デザートまで何でも揃えることができます。また、調理食品のようにそのまま温めて食べられるものから、料理の素材として、少し手を加えるだけで、豊かな食卓を飾ることができるものまであります。

保存性が高い

缶詰、びん詰、レトルト食品は完全に密封して加熱殺菌してあるので、貯蔵中に腐敗することなく、長期間の保存ができます。場所、季節を問わず災害時はもちろん、いつでも、どこでも必要に応じ利用できます。

関連項目

Q5. 缶詰を買うときに注意することはありますか?

缶詰は中身が見えない商品ですので、まず、名称(品名)、原材料名、量目、製造者または販売者の名称・所在地など表示されている事項をよく確かめます。輸入品には原産国名が表示されています。

つぎに、缶の外観を見て、缶のふたが少し凹み加減のものを選び、ふたのふくれているもの、手で押すとペコペコするもの、巻締の部分が曲がったり、サビのひどいものなどは避けるようにします。缶の胴の部分が凹んでいるものは、中身に影響はないので問題はありません。

表示されている賞味期限以内でしたら、味や香り、品質面でほとんど差がないので、賞味期限までの残存日数は気にする必要がありません。

関連項目

このページの上部へ