社団法人日本缶詰協会 創立80周年

 
記念式典開会のご挨拶
 

会長を仰せつかっております小瀬でございます。
開会にあたり協会を代表してご挨拶申し上げます。

小瀬ム会長

本日はご多忙のなか、会員を始め大勢の皆様にご出席いただき誠にありがとうございます。またご来賓として、農林水産省総合食料局次長中尾様、食品産業振興課櫻庭様のご臨席を得ましたこと心よりお礼申し上げます。

社団法人日本缶詰協会は昭和2年3月15日に創立してから今年で満80年を迎えました。缶詰が誕生して200年余り、それが日本に伝わったのが凡そ130年前、国民の中に普及していった缶詰をさらに普及するため、そして品質の向上を図るため、80年前に日本缶詰協会は創立されました。その目的は現在まで変わることなく引き継がれております。しかし、その間には昭和から平成、あるいは20世紀から21世紀と時代変化を経てまいりました。各時代の出来事はお手元の資料や会場に展示した資料に紹介するとおりで、幾度かの難局がありました。それを乗り越え、今日、食品産業において確固たる地位を保持しておりますことは、会員各位の缶詰に対する情熱と、そして本会に寄せられた日本製缶協会、(社)日本加工食品卸協会はじめ業界団体、地方缶詰団体のご協力の賜物と深く感謝する次第です。

本日、創立80周年記念式典を開催するにあたり、業界の発展に格別のご尽力をいただいた功労者の方々に感謝申し上げ、また、永年にわたり業界一筋に精励された永年勤続の皆様を表彰申し上げる機会を得ましたことは、心から慶びとするところでございます。

加えて創立80周年に因んで、業界の組織強化と育成に尽力された方々に対し、農林水産大臣及び総合食料局長より感謝状が授与されることになりました。お手元の栞に受賞の方々を紹介してお祝いと感謝の意を表する次第です。

表彰に続いては、荒俣宏様にご講演賜りますが、かつて缶詰業界に籍を置かれたご経歴から、我々にとって有益なお話をいただけるものと思います。懇親会では日頃お世話になっている方々、久し振りでお目にかかる方々との交流を深めていただき、本会へのご意見なども拝聴し今後の参考になればと思っております。

現在、缶詰、びん詰、レトルト食品等を取りまく状況には厳しいものがあります。食品業界に共通することですが、食の安全安心問題、企業としての倫理性・信頼性の向上、少子化にともなう消費減少、環境問題やリサイクル、原料や資材価格の高騰などなど、問題は山積しております。

日本缶詰協会の5つの方針であります、@安心安全の確保、A技術及び品質の向上、B更なる普及活動、C食品法規制への対応、D有益で的確な情報提供、について積極的に取り組んでいくことが、これらの問題を解決していくことに繋がっていくと考えます。お客様にとっての缶びん詰・レトルト製品の価値向上無くして業界の発展はないと考えております。

本日の記念式典が、これまでの歩みを振り返り、今後の発展をめざす新たなスタートとなることを念じております。

最後に、皆様のご健勝とご発展を祈念するとともに、今後も本会に対してご支援を賜りますようお願いして挨拶といたします。
どうもありがとうございました。

 

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