日本缶詰協会は、「防災の日」の9月1日(土)に「防災の日 缶詰フェスティバル2012 in 秋葉原」をベルサール秋葉原1Fホールにて開催しました。「防災」をキーワードにした催事は今回で3年連続の開催となります。過去2回については、イオン品川シーサイド店前広場を会場にファミリー層を主なターゲットとして展開しましたが、今回はより広い層へのPRを行う目的で会場に秋葉原を選択して実施しました。本催事は、缶詰、びん詰、レトルト食品の特性である即食・個食性、汎用性などの訴求を通じて日常食としての利用機会創出を図ること、また、缶詰、びん詰、レトルト食品が保存性に優れ、非常食としても役立つことから、日常的な常備の必要性についても啓発することを目的としています。東日本大震災以降、消費者の食料備蓄に対する意識は一層高まっていることから、催事を通じてこれらを実感できるよう構成したものです。
当日は土曜日ということもあり、若者層、ファミリー層を中心におよそ6,000名のみなさまにご来場いただき盛況でした。
本催事は、以下の通り、官庁の後援、食品メーカーや容器メーカー等の協賛・協力を受けて開催しました。
後援:
農林水産省、消防庁、東京都
協力:
日本製缶協会、学校法人服部学園服部栄養専門学校、株式会社モンベル、アサヒビール株式会社、株式会社日本レストランエンタプライズ
協賛:
いなば食品株式会社、エム・シーシー食品株式会社、大塚食品株式会社、カゴメ株式会社、キユーピー株式会社、株式会社極洋、国分株式会社、寿高原食品株式会社、株式会社サンヨー堂、たいまつ食品株式会社、株式会社津田商店、天狗缶詰株式会社、日興食品株式会社、日東アリマン株式会社、日東ベスト株式会社、日本水産株式会社、ハウス食品株式会社、はごろもフーズ株式会社、株式会社宝幸、株式会社ホテイフーズコーポレーション、株式会社マルハニチロ食品、丸菱食品株式会社、三菱食品株式会社、森食品工業株式会社、ヤマモリ株式会社 (50音順・計25社)
また、上記協賛企業の他、岩手缶詰株式会社、株式会社沖縄ホーメル、株式会社明治屋からも商品をご提供いただきました。
今回の催事で実施した内容は以下の通りです。
◆ 缶詰・びん詰・レトルト食品で作ろう!ご当地レシピコンテスト・グランプリ決定戦(ステージイベント)
◆ 缶詰博士黒川勇人の缶詰トークショー(ステージイベント)
◆ 特設「缶's Bar」コーナー
◆ 協賛企業「生CM」コーナー(ステージイベント)
◆ 缶詰博士・黒川勇人氏監修ニッポンのレア缶詰コレクション
◆ オリジナル缶づくりコーナー
◆ 防災グッズ展示コーナー
◆ メイドと対決・ジャンケン大会
以下、各コーナーの解説です。
これは、事前に料理サイト「レシピブログ」を使って実施した、「缶詰・びん詰・レトルト食品で作ろう!ご当地レシピコンテスト」のグランプリ決定戦として開催しました。Webコンテストは、缶詰、びん詰、レトルト食品の特性である「簡単、スピード」をコンセプトに、6月20日から7月18日まで開催しています。この結果、計120の缶詰、びん詰、レトルト食品を使った「ご当地レシピ」が集まり、事前審査を通過した優秀レシピ6品が催事会場にてグランプリを競うこととなりました。当日はレシピ発案者本人による調理実演を行い、来場者の試食・投票(審査)によりグランプリを決定しました。
調理デモンストレーションは、服部学園日本料理主席教授・中山篤さんと司会者の進行で、ステージにレシピ考案者が2組ずつ登壇し、トーク形式で行いました。デモンストレーションを終了した組から試食が開始され、各300食・計1,800食を提供しました。
審査は、「ご当地をイメージできて、おいしい」、「缶詰、びん詰、レトルト食品」がおいしく工夫して使われている」、「日ごろの献立に大いに参考になる。非常時にも役立ちそう」、「調理工程が少なく、簡単にパパッとつくれる」といった点を重視、投票方法は、来場者に配布された割りばしを「票」とし、一人当たり持ち点2票として気に入ったレシピに投じていただきました(1本ずつ異なるレシピへの投票も可)。
当日、披露された6レシピは以下の通りです。
① サバの水煮缶で さつま汁 ☆ (みやちゃんさん)
愛媛県宇和島地域の郷土料理「さつま汁」を、サバ水煮缶を使って簡単にアレンジ。
② 梅☆ツナそばめし(ぴよさん)
兵庫県のB級グルメ・そばめしをアレンジ。ツナ缶、梅干しと、残りごはんで作った和風そばめし。
③ 簡単♪油麩丼(ゆゆさん)
宮城名物の油麩を、レトルト牛丼を使って簡単にアレンジ。
④ 鯖缶で✪簡単混ぜご飯(寿司風味) (みゆぽむさん)
サバ水煮缶を使った京都風のチラシ寿司。
⑤ 北海道産ごろっと野菜の本格スープカレー (ayanoさん)
北海道名物のスープカレーをレトルトカレーで簡単にアレンジ。
⑥ お手軽☆簡単にご当地料理☆石狩鍋風味噌スープ (もこさん)
サケ水煮缶とインスタント味噌汁を使い、簡単に北海道のご当地レシピを再現。
試食の配布は、場内に設置した各レシピ専用のブースから行いました。
投票の結果、「お手軽☆簡単にご当地料理☆石狩鍋風味噌スープ」がグランプリに輝きました。
後日、レシピ考案者の皆様は各自のブログにて、当日の缶詰フェスティバルの様子を「観客の前で、説明しながら料理するのは初めてで緊張した」など参加時の感想などをおりまぜながらつづっていただいています。
「缶詰博士」の黒川勇人さん*1をメインプレゼンター、「缶ガール」の俳優・車地瑞保さん*2をサポートに、ステージイベントとして大型スクリーンにスライドを投影しながら、お二人のトーク形式で来場者に缶詰の魅力を存分に伝えていただきました(2回開催)。
テーマは「缶詰ブームがやってきた~缶づめ寿司もあるカンね~」とし、ご自身自らや企業などのタイアップ等で仕掛けられた全国の「缶詰イベント」のご紹介から、缶詰の製造方法、缶詰アレンジレシピの紹介をわかりやすく来場者に解説くださいました。また、缶詰アレンジレシピのなかから「缶づめ寿司」を取り上げ、3種入りの試食セットを100名分に提供しました。「缶タン 便利 愉しめる それが缶詰」と締めくくっていただきました。缶詰寿司の試食品は大好評で、配布開始から瞬く間に終了しました。
他にも黒川さんには、「ニッポンのレア缶詰コレクション」コーナーを監修いただき、ご自身所蔵の全国各地の特産缶詰の展示、解説にご協力いただきました。
*1 黒川勇人 (くろかわはやと)
缶詰に精通していることから「缶詰博士」と呼ばれ、新聞やテレビ、雑誌など様々なメディアで活躍中。「缶詰料理ショー」など食に関するイベントのほか、「ものづくりトークショー」など日本のものづくり企業や学校、各種団体での講演も行っている。
*2 車地瑞保 (くるまちみずほ)
映画や舞台などの女優業の傍ら、自他共に認める缶詰好きが高じて、現在「缶ガール」として缶詰の普及に尽力している。
このコーナーは、今年の1月に秋葉原に新規オープンした「缶's Bar」とのタイアップで展開しました。ここでは、1日限定で缶's Barを体験していただこうという趣旨で、缶詰博士・黒川勇人さんが特別に考案した「ちょい足し缶詰レシピ(おつまみ)」7品目と、各種缶入りドリンク(ビールテイスト飲料、ソフトドリンク等)から、来場者に各1品のセットを選択の上試食していただきました。本コーナーでの試食には、東日本大震災の義援金として100円の寄付を呼び掛けています。
今回提供した「ちょい足し缶詰レシピ(おつまみ)」7品は以下の通りです。
- コールドチキン(やきとり)
- タルタルコンビーフ(コンビーフ)
- ツナのカレーサラダ(ツナ、レトルトカレー)
- オイルサーディンのマーマレード添え(オイルサーディン、マーマレード)
- ごまクジラ(鯨大和煮)
- サバ水煮オリーブオイル(サバ水煮)
- ごまサンマ(さんま蒲焼)
これらの試食品と飲料は、計約1,000セットを用意しましたが(試食品は缶詰も含む)、催事終了までに全量を消化しました。
この際、100円以上を寄付する来場者も多く、寄付金の総額108,755円にのぼりました。同寄付金については本会から日本赤十字社を通じて、東日本大震災の義援金として送付しています。
なお、本コーナーは、アサヒビール(株)、(株)日本レストランエンタプライズから物資等の協力を受けました。
このコーナーは、協賛企業各社が自社商品の紹介等を通じて直接来場者の皆様に対してPRすることを趣旨としたステージイベントとしました。参加各社は、自ら作成したスライドを、メインステージに設置した大型スクリーンを使ってプレゼンテーションを行いました。また、缶詰博士・黒川さんにコメンテーターをお願いし、各社の登壇者とやり取りをかわしながら楽しく進行しました。
参加企業は以下の9社です。
- エム・シーシー食品株式会社
- 株式会社極洋
- 国分株式会社
- ハウス食品株式会社
- 株式会社宝幸
- 株式会社ホテイフーズコーポレーション
- 株式会社マルハニチロ食品
- 三菱食品株式会社
- ヤマモリ株式会社 (50音順)
各社の持ち時間は5分間とし、5社と4社の2編成で時間帯を分けて2回ずつ行いました。内容は、新商品や売れ筋商品などの紹介、企業イメージの紹介などで構成されたものが多く、来場者の皆様は興味深く聴講くださった様子でした。
オリジナル缶づくりコーナー
来場者が持ち寄ったさまざまなグッズを缶に詰めることができるコーナーで、会場に巻締め機を設置して実施しました。作った缶詰にシールを貼るなどデコレーションのためのスペースも併設し、およそ500名の皆様にオリジナル缶詰づくりを楽しんでいただきました。本コーナーは日本製缶協会の協力を受けたものです。
防災グッズ展示コーナー
このコーナーでは、協賛企業が提供した缶詰、びん詰、レトルト食品と、防災グッズ、防災情報パネル、パンフレットの設置を行いました。防災グッズは(株)モンベル、防災パネル・パンフレットは東京都にそれぞれご協力をいだだきました。
メイドと対決・ジャンケン大会
来場者の皆様への缶詰プレゼント企画として、ジャンケンゲームを実施しました。メイドさんとジャンケンを行い、勝った参加者に缶詰セットがプレゼントされるものです。メイドさんを起用することで会場となった秋葉原らしさを演出しました。ステージイベントとして2回、場内で5回の合計7回実施しました。
缶詰豆知識コーナー
レシピコンテストの試食品が終了したブースにて、缶詰豆知識クイズ用紙を来場者の皆様に配布しました。このクイズの回答用紙と引き換えに協賛企業の商品を受け取っていただきました。
本会では、イベント告知等について、事前に各メディアに対してPRを行いました。これに伴い、一般紙、Web、テレビ番組等で催事の告知が行われた他、催事中・催事後についても新聞、ラジオ、テレビ等でその内容が報道されています。
また、来場者の皆様の中には、催事会場からリアルタイムでtwitterやブログなどへ催事についての情報発信を行っていただいたケースも多く見られたほか、秋葉原の情報を発信する地元の各種ブログにおいても、催事の様子が多くの写真を用いて詳細に報告されており、秋葉原の情報感度の高さがうかがえました(「秋葉原新聞(β)」、「ラジ館PRESS」、「アキバblog」など)。
開催情報を報道したテレビ・ラジオを特にご紹介すると以下の通りでした。
- TBS「はなまるマーケット」(8月28日(火))
- テレビ朝日「やじうまテレビ」(8月30日(木))
- インターFM「CATCH UP !」(8月31日(金))
- TBS R&C「土曜ワイドラジオTOKYO 永六輔とその新世界」(9月1日(土))
- テレビ東京「TXニュース」(9月1日(土))
- テレビ朝日「やじうまテレビ」(9月3日(月))
- RKB毎日放送「今日感テレビ」(9月3日(月))