日本缶詰協会は、「防災の日」の9月1日(土)に「防災の日 缶詰、びん詰、レトルト食品フェスティバル2013 in 秋葉原」をベルサール秋葉原1Fホールにて開催しました。「防災」をキーワードにした催事は今回で4年連続の開催となりますが、前回からはより広い対象者層へのPRを行う目的で会場を秋葉原に移して実施しています。
本催事は、缶詰、びん詰、レトルト食品の特性である即食・個食性、汎用性などの訴求を通じて日常食としての利用機会創出を図ること、また、缶詰、びん詰、レトルト食品が保存性に優れ、非常食としても役立つことから、日常的な常備の必要性についても啓発することを目的としています。東日本大震災以降、消費者の食料備蓄に対する意識は一層高まっており、また、缶詰食品に関する情報の報道がテレビ等でも頻繁に取り上げられている折、来場者には催事を通じて多くの缶詰、びん詰、レトルト食品に触れていただけるよう構成しました。
また、今回は神田消防署の協力を得、同署の「防災・救急フェア」との共催を行い、「防災の日」の催事であることをより実感できるようにしました。
当日は日曜日ということもあり、高齢者層、若者層、ファミリー層と幅広い層よりおよそ7,000名余りが来場し盛況でした。
本催事は、以下の通り、官庁の後援、食品メーカー等の協賛・協力を受け開催しました。
後援:
農林水産省、消防庁、東京都
協力:
日本製缶協会、学校法人服部学園服部栄養専門学校、サーモス株式会社、アサヒビール株式会社、アサヒ飲料株式会社、神田消防署、神田消防団、独立行政法人 宇宙航空研究開発機構(JAXA)、アイランド株式会社
協賛:
磯じまん株式会社、いなば食品株式会社、エム・シーシー食品株式会社、大塚食品株式会社、カゴメ株式会社、キユーピー株式会社、株式会社極洋、国分株式会社、寿高原食品株式会社、株式会社サンヨー堂、天狗缶詰株式会社、日興食品株式会社、日東アリマン株式会社、日東ベスト株式会社、日本水産株式会社、ハウス食品株式会社、はごろもフーズ株式会社、株式会社宝幸、株式会社ホテイフーズコーポレーション、株式会社マルハニチロ食品、三菱食品株式会社、ヤマモリ株式会社 (50音順・計22社)
また、上記協賛企業の他、岩手缶詰株式会社、川商フーズ株式会社、竹中缶詰株式会社、八戸缶詰株式会社、株式会社明治屋、一般社団法人東の食の会からも商品の提供を受けました。
今回の催事で実施した内容は以下の通りです。
◆ 非常時にも大活躍!!缶詰・びん詰・レトルト食品を使ったアレンジレシピコンテスト(ステージイベント)
◆ 缶詰博士黒川勇人の缶詰トークショー(ステージイベント)
◆ チャリティ角打ちコーナー
◆ 協賛企業「生CM」コーナー(ステージイベント)
◆ 缶詰博士・黒川勇人氏監修・レア缶詰コレクション
◆ オリジナル缶つくろう!コーナー
◆ 防災グッズ展示コーナー
◆ 缶詰豆知識クイズコーナー
以下、各コーナーの解説です。
事前に料理サイト「レシピブログ」を使って実施した、「非常時にも大活躍!!缶詰・びん詰・レトルト食品を使ったアレンジレシピコンテスト」のグランプリ決定戦として開催しました。Web上でのコンテストは、缶詰、びん詰、レトルト食品の特性である「簡単、スピード」をコンセプトに、6月20日から7月18日まで開催しています。この結果、計274の缶詰、びん詰、レトルト食品を使った「アレンジレシピ」が集まり、あらかじめ設定した和食、洋食、中華、創作料理の各部門にて事前審査を通過した優秀レシピ4品が催事会場にてグランプリを競いました。当日はレシピ発案者本人による調理実演を行い、来場者の試食・投票(審査)によりグランプリを決定しました。
調理実演は、服部学園日本料理主席教授・中山篤先生と司会者の進行で、ステージにレシピ考案者がそれぞれ登壇し、トーク形式で行いました。この時間に合わせ試食が開始され、各500食を審査員となった来場者に配布しました。
審査は、「缶詰、びん詰、レトルト食品がおいしく工夫して使われている」、「日ごろの献立に大いに参考になる。非常時にも役立ちそう」、「調理工程が少なく、簡単にパパッとつくれる」といった点を重視、投票方法は、来場者に配布された割りばしを「票」とし、一人当たり持ち点2票として気に入ったレシピに投じていただきました(1本ずつ異なるレシピへの投票も可)。
当日、披露された4レシピは以下の通りです。
① 【和食部門】 ツナじゃが (かぜいろ そらいろ さん)
ツナの旨みがじゃがいもに染みて絶品。常備食材ですぐつくれる、とても重宝する一皿。
② 【洋食部門】 コンビーフとタマネギソースのクイックパスタ (げんさん さん)
フライパン一つでアウトドアでもつくれる簡単&楽しいパスタ。コンビーフの旨みがたっぷり。
③ 【中華部門】 焼き鳥缶でレタス炒め (syu♪ さん)
焼き鳥缶をタレまでうまく使って超速で本格中華。レタスがシャキシャキ、彩りもきれい。
④ 【創作料理部門】 白菜と鯖缶の韓国風煮 (らるむ さん)
鯖缶がアイデアで韓国料理に。身近な材料だけでできるうれしい一品。野菜においしい出汁がたっぷり染みこんでいる。
投票の結果、「焼き鳥缶でレタス炒め」がグランプリに輝きました。
後日、レシピ考案者のみなさまは各自のブログにて、当日の様子を感想をおりまぜながら詳細にレポートいただきました。
昨年に引き続き「缶詰博士」の黒川勇人さん*1をメインプレゼンター、「缶ガール」の俳優・車地瑞保さん*2をサポートに、ステージイベントとして大型スクリーンにスライドを投影しながら、お二人のトーク形式で来場者に缶詰の魅力を存分に伝えていただきました(2回開催)。
初回のステージでは、「にっぽんのレア缶詰コレクション」をテーマに、黒川氏が選んだ希少価値の高い缶詰について、製造の様子も交え、来場者へそれらの試食品を提供しながら特徴などをお話しいただきました。
2回目のステージでは、缶詰、びん詰、レトルト食品全般のテーマとして「にっぽんの缶詰・びん詰・レトルトはすごいのだ」と題して、近年の缶詰報道数の推移による缶詰ブームの検証から、缶詰の栄養についてや、ご自身考案の缶詰料理の数々をご紹介いただきました。
他にも黒川さんには、「レア缶詰」展示コーナーを監修いただき、ご自身所蔵の全国各地の特産缶詰の展示、解説にご協力いただきました。
*1 黒川勇人 ( くろかわ はやと ) タレント/缶詰博士
=缶詰に精通していることから"缶詰博士"と呼ばれ、様々なメディアで活躍。NHKラジオ第一「すっぴん!」レギュラー出演中。「週刊漫画TIMES」缶詰コラム執筆中。
*2 車地瑞保 ( くるまち みずほ )
=映画や舞台などの女優業の傍ら、自他共に認める缶詰好きが高じて、現在「缶ガール」として缶詰の普及に尽力している。
来場者に対し、協賛企業の多くの缶詰、びん詰、レトルト食品を手に取っていただくことで、一層の親しみを感じてもらうこと、また、「協賛企業「生CM」コーナー」と連動し、各社がPRした商品を即手にできるよう設置したコーナー。タイトルに「角打ち」と冠して、その場ですぐに食べていただけることをご案内しました。また、昨年も実施した東日本大震災義援金を募る「チャリティ」についても継続しました。
来場者には各種缶入りドリンク(ビールテイスト飲料、ソフトドリンク等)と、並べられた協賛各社の缶詰、びん詰、レトルト食品から各1品を選んでいただき100円の寄付を呼び掛けました。これらの試食品と飲料は、計約1,300セットを用意し好評でした。
100円以上を寄付する来場者も多く、寄付金の総額153,547円(昨年は108,755円)にのぼりました。この寄付金については本会から「みちのく未来基金 *」へお届けしています。
なお、本コーナーで提供した飲料は、アサヒビール(株)、アサヒ飲料(株)からの協力を受けたものです。
*「公益財団法人みちのく未来基金」
東日本大震災により両親もしくは片親を亡くした子供たちが夢を持ち続けながら成長していくサポートを中・長期的に行っていく事で、東北の地の復興を支援する。その中でも、サポートの少ない「大学及び専門教育への進学」に焦点を当て、東北の地、ひいては日本の復興を支えていく人材を育成する事に寄与する。
カゴメ株式会社、カルビー株式会社、ロート製薬株式会社が発起人となり2011年10月21日に設立した。
【プレスリリース】 缶詰、びん詰、レトルト食品フェスティバルにて募った寄付金
計153,547円を「みちのく未来基金」へ納付 (PDF)
協賛企業各社が、自社商品の紹介等を通じて直接来場者に対してPRすることを趣旨としたステージイベント。参加各社は、自社で作成したスライドを、メインステージに設置した大型スクリーンに投影して自社の売れ筋商品などをプレゼンテーションしました。また、缶詰博士・黒川さんにコメンテーターをお願いし、各社の登壇者とやり取りをかわしながら楽しく進行しました。
参加企業は以下の9社です。
- 磯じまん株式会社
- いなば食品株式会社
- カゴメ株式会社
- 株式会社極洋
- 国分株式会社
- 日興食品株式会社
- はごろもフーズ株式会社
- 株式会社宝幸
- 株式会社ホテイフーズコーポレーション
(50音順)
各社の持ち時間は5分間で、5社と4社の2編成で時間帯を分けて2回ずつ行いました。内容は、新商品や売れ筋商品などの紹介、企業イメージの紹介などで構成されたものが多く、来場者の皆様には興味深く聴講くださった様子でした。
オリジナル缶つくろう!コーナー
日本製缶協会の協力を受けたコーナー。来場者が持ち寄ったさまざまなグッズを缶に詰めることができるコーナーとして、会場に巻締め機を設置して実施しました。作った缶詰にシールを貼るなどデコレーションを楽しむことができ、およそ200名様にオリジナル缶詰づくりを楽しんでいただきました。今回は未来の自分への手紙を保存するタイムカプセルがテーマでした。
防災グッズ展示コーナー
協賛企業が提供した缶詰、びん詰、レトルト食品と、防災グッズ、防災情報パネル、パンフレットの設置を行いました。防災グッズには災害時にも役立つ保温調理器等を展示、防災パネル・パンフレットは東京都および神田消防署の協力を受け設置しました。また、独立行政法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)の協力により、宇宙食の缶詰やレトルト食品についても紹介を行っています。
なお、今回は神田消防署の「防災・救急フェア」と共催しましたが、救急車の展示、応急手当体験、消火器体験、地震シュミレータなど多くのアトラクションがあり、来場者の皆様には楽しみながらそれらを体験していただきました。
缶詰豆知識コーナー
レシピコンテストの試食品配布終了後、缶詰豆知識クイズ用紙を来場者の皆様に配布しました。このクイズの回答用紙と引き換えに協賛企業の商品を受け取っていただきました。
本会では、本催事の告知を促すよう、事前にテレビや新聞など各メディアに対してプレスリリースを配信しPRを行いました。これに伴い、一般紙、Web、テレビ番組等で催事の告知が行われた他、催事中・催事後についても新聞、ラジオ、テレビ等でその内容が報道されています。
また、来場者の皆様の中には、催事会場からリアルタイムでtwitterやブログなどへ催事についての情報発信を行っていただいたケースも多く見られたほか、秋葉原の情報を発信する地元の各種ブログにおいても、催事の様子が昨年同様に多くの写真を用いて詳細に報告されていました。
開催情報を報道した主なテレビ・ラジオは以下の通りでした。
【開催前】
番組名 | 局名 | 放送日 | |
1 | ひるおび | TBSテレビ | 2013.8.29 |
【開催後】
番組名 | 局名 | 放送日 | |
1 | BSニュース(18時ニュース) | BS11 | 2013.9.1 |
2 | やじうまテレビ | テレビ朝日 | 2013.9.2 |
3 | Nスタ | TBSテレビ | 2013.9.2 |
4 | めざましテレビ | フジテレビ | 2013.9.4 |
5 | 南風30°緑の風に包まれて | エフエム江戸川 | 2013.9.8 |