(缶詰時報
2003年7月号掲載) |
日本缶詰協会ホームページが1998年の6月1日にサービスを開始してから5年が経ちました。それに先立つ4月、これまで使用してきたコンピュータ(サーバー)を新しいシステムに変更しました。このコンピュータは実際には研究所に在るのでなく、外部のレンタルを利用しています。例えていうなら、これまで借りていた部屋が手狭になったため、ちょっと大きな、設備の新しいマンションの1室に引っ越したようなものです。
多少、専門的に言うなら、CPUクロックは133 MHzから1.1 GHzへ、メモリーサイズは32 MBから512 MBに、HD容量は2GBから40GBに拡大し、OS(Redhat Linux)のバージョンも4.2から7.3へと一気に新しくなりました。
旧システムからデータやプログラムを移すことはまさに引っ越しです。実際の引っ越しは6年前に研究所移転の際に経験しましたが、どちらもなかなか面倒なことです。最近は引っ越しサービスの専門会社があって、いろいろ世話をしてくれます。データやシステムの移行でも専門会社が面倒をみてくれるので手数は省けるのですが、最終的な動作確認や調整はやはり依頼主の責任です。万全の準備で望んだつもりでも、いざ新しいシステムになってみるといろいろ支障はあるものです。中でもメールサーバーの切り替えは、一時の停滞も許されないため特に注意しました。面倒ついでにメールサーバーにウイルス対策ソフトを導入し、当会宛メールのウイルス汚染を水際で検出するとともに、発信するメールについても監視を徹底するようにしました。丁度、今騒がれているSARSの防疫体制と同じです。これによって当会からウイルス汚染したメールをお届けすることはありません。安心してサービスを受けてください。
機能、安全性が向上した日本缶詰びん詰レトルト食品協会のインターネットサービスは、これからも皆様の声を参考にして、内容の充実に努めてまいります。新装開店したホームページに是非一度お立ち寄りください。(研究所長 増田寛行)
<2003年5月の主な業務>試験・研究・調査
- 加工米へのボツリヌス菌接種試験
- 高温性嫌気性細菌芽胞の調製と耐熱性試験
- アルミレスパウチの性能評価試験
- 水産缶詰の香気成分と加熱殺菌との関係
- 介護食品のレオロジーに関する研究
- 熱伝達シミュレーションへの並列分散処理の応用
- インターネットによる情報管理
依頼試験
新規受付22件、前月より繰り越し12件、合計34件、うち完了19件、来月へ繰り越し15件
主要項目;缶詰製品の品質評価、異物検定、変色原因究明、成分分析(栄養成分)、細菌接種試験、無菌試験、変敗原因究明、容器性能試験、熱伝達試験、FDA登録関連業務、試製、証明書作成、研修、通関統計データ処理その他
- チルド食品・食品包装プロセス研究会業務(情報誌作成、事務業務)
- 主任技術者講習会(HACCP:講師担当)
- 展示会調査(インターフェックスジャパン)
- 会員サービス(電話、電子メール回答、来訪対応など)