(缶詰時報 2006年2月号掲載) |
研究所が今の場所に移転してからは、年末に敷地内の環境整備をやっていますが、土の部分が少ないため、緑地帯の雑草取りと枯葉や枯枝や捨てられたゴミ集めが主な作業です。移転前は、年に一回の環境整備では雑草の生育に追いつかず、年に何回も一日がかりで草刈をしていました。その頃使っていた鎌や芝刈り鋏、それらの刃を研ぐ砥石、幅広の麦藁帽子と長靴等は今では使う機会もありません。
研究所の緑地帯は敷地の北側と南側にあり、北側は日当たりが良くないため雑草はほとんどなく、椿や松などの木々しかありません。一方、南側の緑地帯の一部には雪柳、松葉菊、水仙、折鶴欄などが植えてあり、春になるとこれらが彩りを添えてくれますが今は寂しい限りです。他には実験で火傷をしたときに使って効果的だったアロエもあります。
また、非常においしかった枇杷の種を植えておいたところ、今では1m弱の枇杷の木に成長して、大きな葉もついています。先は長いのですが、密かに枇杷の果実を食べることを願っているのは私だけではないはずです。
実はもうひとつ「先は長い ……」がありまして、それはアボカドを種から栽培してアボカドの果実を食べることです。以前読んだ本に、東京のあるホテルの中庭にアボカドの木があり、その木には実もなるということでした。ホテルの厨房が中庭に面していることから冬でも暖かく、条件が良かったらしいのです。亜熱帯性の植物でも条件さえ良ければ栽培可能なのだとわかり、何回も挑戦し続けているのですが、なかなかアボカドの種は育ってくれません。栽培が成功した時には写真つきで紹介したいと思います。しかし本当に先が長い話です。
(食品化学研究室 田口真寿美)
<2005年12月の主な業務>
試験・研究・調査
容器包装詰低酸性食品のボツリヌス食中毒に対するリスク評価
食品の回転殺菌における熱伝達
オンライン情報検索
インターネットによる情報管理
データベースの実用化
依頼試験
新規受付53件、前月より繰り越し29件、合計82件。うち完了44件、来月へ繰り越し38件。
主要項目:貯蔵試験、栄養成分分析、異物検定、変色原因究明、ヘッドスペースガス分析、残留塩素測定、定量(水分、チアミン、ヒスタミン)、微生物接種試験、菌株同定、変敗原因究明、耐熱性測定、菌株分与、容器性能試験、容器密封性状試験、殺菌条件申告、堅さ測定、英文証明書作成、FDA施設登録管理、文献複写、通関統計データ処理
その他
平成18年度新人研修会用テキスト作成業務
無菌充填技術ワークショップ
主任技術者講習会(巻締・査定)
研究会(チルド・情報原稿作成)
FDA管理サービス関連業務
会員サービス他(技術指導、文献調査、見学、電話、電子メール回答)