(缶詰時報 2006年3月号掲載)

ンターネットやEメールはよく使われますか?

会でも全職員が個別のメールアドレスを持ち、連絡やメールによる問い合わせの対応等に利用しております。また、日本缶詰びん詰レトルト食品協会のホームページ(http://www.jca-can.or.jp/)には、私のアドレスが米国食品医薬品局(FDA)に関する問い合わせ先に紹介されているので、パソコンには毎日メールが30通以上、月曜日は週末に来た分で70通以上が届きます。しかし、ほとんど迷惑なスパムメールです。毎朝げっそりしていましたが、今は便利なメールソフトが自動的に仕分けてくれるので、自分で削除するのは数通になりました。

冊もの資料を開くことなく必要情報が入手できるインターネットや、手紙を書いて郵送する手間がいらないうえ、リアルタイムで連絡できるメールは便利ですが、迷惑なウィルスやスパム対策に注意しなければなりません。ウィルスメールは配信前に駆除されていますが、コンピュータにあまり詳しくない一人としては、なんとも対応に苦慮しております。

ころで、FDAは、バイオテロ対策法の一つとして2003年にインターネット上でオンラインによる米国国内への輸入食品を対象とした食品情報のFDAへの事前通告および国内外の製造/加工・包装・保管等取扱業者施設のFDA登録を施行しました。こちらのシステムは比較的順調にすすんでいるようです。

こで、従来の低酸性および酸性化食品の登録についても、オンラインによる登録を勧める文書がFDAから国内登録工場に送付されております。もちろん、従来の郵送による文書登録システムはそのままですが、電子ファイル方式の選択肢もできましたというもので、バイオテロ法のように強制ではありません。「オンラインは、便利、早い、簡単、無料、郵送料もいらない」とFDAはうたっています。御社もオンラインによる電子ファイルシステムに参加しましょうといわれても、参加したらメールだけが連絡手段です。連絡はすべて英語ですから、英文メール=ウィルスメール→削除!とならないか不安です。

酸性および酸性化食品登録の電子ファイル方式への移行は強制ではありません。

在、本会ではこのシステムを調査中です。慎重にご対応ください。
        

(食品工学研究室 細井順子)


<2006年1月の主な業務>

試験・研究・調査

  1. 容器包装詰低酸性食品のボツリヌス食中毒に対するリスク評価

  2. 食品の回転殺菌における熱伝達

  3. オンライン情報検索

  4. インターネットによる情報管理

  5. データベースの実用化

依頼試験

 新規受付14件、前月より繰り越し38件、合計52件。うち完了24件、来月へ繰り越し28件。

主要項目:貯蔵試験、色素分析、ヘッドスペースガス分析、残留塩素測定、定量(金属チアミン、ヒスタミン、水分)、測定(pH、揮発性塩基窒素)、微生物接種試験、菌株同定、変敗原因究明、耐熱性測定、菌株分与、容器性能試験、容器密封性状試験、殺菌条件申告、英文証明書作成、FDA施設登録管理、文献複写、通関統計データ処理

その他

  1. 第18回HACCP講習会開催

  2. 平成18年度新人研修会用テキスト作成業務

  3. 第33回缶詰品評会出品物仕分け業務

  4. レトルト性能検査

  5. 広島県食品加工技術研修会講師担当

  6. 研究会(チルド・食品包装プロセス、会議開催準備・情報誌原稿作成)

  7. FDA管理サービス関連業務

  8. 会員サービス他(技術指導、文献調査、見学、電話、電子メール回答)


登録:2006/3/9
Copyright (c) 2006, (社)日本缶詰びん詰レトルト食品協会 Japan Canners Association