(缶詰時報 2007年12月号掲載) |
本年、本協会は創立80周年を迎え、去る11月6日にパレスホテルにおいて記念式典を開催いたしました。記念式典では、多くの来賓の方々にご出席いただき、荒俣宏氏の記念講演もありましたが、私はなつかしい旧職員の元気な顔に出会えたことが一番うれしく思えたことです。なつかしい人に会えたことで、少し前のことが思い出されました。そういえば、三角巾をかぶり、マスクをつけ、試製にかりだされたこともあったなぁ。あんこうの缶詰を作ってみたいなどの相談があったり、おまけのあんこう鍋は美味だったな、などなど。この頃の仕事は微生物と向き合う毎日で、試製などは全くしなくなっています。各企業の研究所の規模も大きくなり、技術力が向上し、研究所に依頼してくる試験の内容が変わってきていることを実感します。会員企業のご依頼に応えていけるように頑張らなくてはと思っています。
研究所は、横浜市金沢区、八景島シーパラダイスの近くにありますが、以前は保土ヶ谷にあったことをご存知の方も多いかと思います。その前は、旧東京水産大学に間借りをしていたと聞いています。1928年に研究部として設置されたとのことです。その縁で現在まで出入りをしている業者に創立80周年を迎えたことを話しました。業者と、出入りしてから50年位になりますね、東京水産大学に研究所が間借りをしていたことが始まりですね、などと話をしていたときの会話です。業者「間借りといってもトイレを改装したんですよ。」 私「え!トイレですか!」 業者「いえいえ、トイレと言っても軍の建物だったので、かなり広かったですよ。」 私「・・・」とにかく私の中では、創立80周年の一番の出来事は、研究所がトイレからスタートしたことを知ったことです。
(食品微生物学研究室 大久保良子)
<2007年10月の主な業務>
試験・研究・調査
熱帯果実の有機酸組成および陰イオン組成の分析
有芽胞乳酸菌の芽胞形成用培地の検討
連続式通電加熱の熱伝達解析
インターネットによる情報管理
データベースの実用化
依頼試験
新規受付44件、前月より繰り越し20件、合計64件。うち完了29件、来月へ繰り越し35件。
主要項目:貯蔵試験、分析(ヘッドスペースガス、栄養成分等)、異物検定、付着物同定、金属定量、原因究明(変色、音響不良、変敗)、微生物接種試験、菌株同定、耐熱性試験、細菌試験、菌株分与、容器性能試験、缶密封性状、FDA殺菌条件申告、FDA施設管理登録、試製、英文証明書作成、ホームページ管理、通関統計データ処理
その他
缶・びん詰、レトルト食品フェア事務局業務
(財)東洋食品研究所顧問会出席
講師担当(長野県産業大学校講座、食品包装人材育成講座)
会員企業との技術交流
Japan Pack 2007調査
巻締講習会査定業務
研究会(会議開催業務)
FDA管理サービス関連業務
会員サービス他(技術指導、文献調査、見学応対、電話、電子メール回答)
Update 2007/12/18 |
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