(缶詰時報 2008年4月号掲載) |
食べ物が私たちへ贈る情報は、味、香り、テクスチャー、栄養、人々の思いなど様々ですが、おいしさという面でその色が私たちに与える影響はことのほか大きいようです。
一般に私たちが識別できる色は1,000万前後。一説によれば、人間の五感のうち視覚が87%を占める一方、味覚は1%。さらに、視覚は色が55%、形が45%で決まるといわれています。
近年、色彩生理学、色彩心理学を活用した製品開発も盛んに行われています。例えば、今話題の青色ダイエットめがね。リラックス効果、食欲を減退させる性質があるといわれる青色のサングラスを食事中、もしくはその前後に着用するというものです。実際に食事中に試してみますと、青味がかった食卓は、温かいものも、どことなく寒々しく、おいしそうと食欲が湧き上がることはありませんでした。口に運んだ後のおいしさに変わりはないのですが、色だけでこんなにも印象がかわるものだと驚きました。
オレンジ色の街灯を青色に変えたところ犯罪が減少したという報道もたびたび耳にします。青色が安らぎのホルモンといわれるセロトニンの分泌を促し、気持ちや食欲を鎮静させるのに対し、赤やオレンジ、黄色などの暖色は気持ちを高めたり、食欲を増進させます。
ホームページの印象も色彩が決め手の一つとなりますので、食品関係では概ね赤、オレンジ、黄色といったおいしさへと誘う色相がメインカラーとして使われています。また時として、チョコレートならばチョコレート色、水産物や水などでは青色系といった具合にイメージカラーが巧みに配色されています。
果たして、缶詰、びん詰、レトルト食品、その魅力が限りなく伝わる色は、何色なのでしょうか・・・?
(情報管理研究室 加藤睦美)
<2008年2月の主な業務>
試験・研究・調査
果実類の有機酸組成および陰イオン組成等の分析
交流高電界加熱による耐熱性細菌芽胞の挙動(会員企業との共同研究)
連続式通電加熱の熱伝達解析
インターネットによる情報管理
データベースの実用化
依頼試験
新規受付25件、前月より繰り越し20件、合計45件。うち完了24件、来月へ繰り越し21件。
主要項目:貯蔵試験、分析(ヘッドスペースガス、有機酸組成、栄養成分等)、付着物同定、異物検定、定量(スズ、粗脂肪)、原因究明(腐食、変敗)、微生物接種試験、耐熱性試験、細菌試験、菌株分与、菌株同定、芽胞液の調整、FDA殺菌条件申告、FDA施設管理登録、英文証明書作成、ホームページ管理、通関統計データ処理
その他
殺菌主任技術者資格認定講習会開催講師担当
無菌充填技術ワークショップ開催
会員企業の「HACCP研修会」講師担当
(社)日本食品衛生協会主催「HACCP専門講師養成講習会」受講
長野県缶詰協会主催「缶びん詰技術講習会および巡回技術相談」講師担当
研究会(食品包装プロセス会議開催、情報誌原稿作成)
廃棄試薬処理関係業務
平成20年度事業計画案関係業務
FDA管理サービス関連業務
会員サービス他(技術指導、文献調査、見学応対、電話、電子メール回答)
Update 2008/4/15 |
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