(缶詰時報 2010年3月号掲載) |
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2009年、日本は自民党から民主党に政権交代した年でした。米国も共和党から民主党へ交代しました。米国の政権交代はわが業界にも影響を与えたのです!?15年ぶりに米国FDAが日本の登録工場を査察すると通知してきました。ご存じの通り、米国は1973年以降、密封容器詰低酸性食品と酸性化食品の取締規則を制定しています。該当する製品が主に缶詰やレトルト食品であった事から、本会研究所では規則に沿って、工場を登録し、製品の殺菌条件申告を大名ってきました。また、FDAが認可した教育機関が実施するトレーニングスクールで所定のカリキュラムを履修し、合格した有資格者を現場の監督者にする義務がある事から、殺菌管理主任技術者講習会を定期的に行っています。
FDA登録業務に関しては、パソコンが普及してスムーズに提出書類の作成ができるようになった1994年、突然研究所に、米国FDAから日本の工場を査察するとのFAXが届きました。民主党クリントン政権に代わった翌年です。
FDAが中国や東南アジア諸国の現地調査を行っている事は知っていましたが、日本に来るとは思いもよらなかったので、当時は大騒ぎでした。日本各地で行われた査察は延べ9ヵ月に渡り、11名の査察官が来日し、1工場を1人2〜3日、全部で33工場を詳細に調査しました。調査後は指摘された箇所の改善を行い、改善書をFDAに提出しました。
今回、民主党オバマ政権になったのを機に、FDA査察官がやって来ます。3月現在、査察候補先として30工場のリストが送付されてきました。FDA登録を開始した1974年当時に比べて、対米輸出は激減していますが、安全安心な日本製品は米国でも人気です。査察を受ける事になった場合、要請があれば本会研究所も協力いたします。
がんばりましょう・・・・・・・。
(食品工学研究室 細井順子)
<2010年2月の主な業務>
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Update 2010/4/13 |
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