(缶詰時報 2010年6月号掲載) |
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研究所を離れて久しくなりますが、協会を去るにあたり「研究所だより」で最後の挨拶をさせていただきます。昨年11月の技術大会で久しぶりに研究発表をする機会があり、この時も最後の挨拶のチャンスだったのですが果たせず残念に思っていました。
1970年、その当時は保土ヶ谷にあった研究所に就職してから40年が経ちました。食品化学研究室を振り出しに、当時大問題であった米国向けツナ缶詰の水銀分析に明け暮れ、さらに表示規則に対応した栄養分析、さらには缶臭や異臭などのフレーバ分析といろいろな分析に携わってきました。そしてパソコンの普及とともに情報管理研究室を新設し、当時まだ普及し始めたコンピュータネットワークの利用に取り組み、インターネット時代の幕開けから今日に至る発展過程を体験してきました。
今では専用回線や機材を探し回ることもなく、難しいプロトコルを理解しなくてもインターネットの仕事はできます。アウトソーシングすることも可能になりました。そこで情報管理については研究として取り組むことは止め、四半世紀にわたる研究室の活動にピリオドを打ちました。しかしホームページやメールなどその成果を利用した情報サービスは続けてまいります。ということで情報管理の事業は食品工学研究室に移して継続していきます。今後も皆様と研究所の絆を強めるためお役に立ってまいりますのでよろしくご支援ください。
研究員として理事として全国の会員の皆様と交流する機会に恵まれ、多くの方々とお知り合いになることができました。お一人お一人にお別れの挨拶したいところですが、本誌とホームページからこの拙文をもって挨拶に代えさせていただきます。これまでいろいろとお世話になりありがとうございました。これからも研究所の事業についてよろしくご利用とご協力をお願いします。
(前専務理事 増田寛行)
<2010年4月の主な業務>
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Update 2010/6/8 |
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