(缶詰時報 2011年11月号掲載) |
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研究所だよりや報告書など様々な文章を執筆することが日常的な業務になっていますが、表現や言い回しなど作家や記者の方たちの才能が少しでもあればと思います。文章を書くことは相手に読んでもらい、自分が何を伝えたいかを理解していただくことになりますが、執筆中はここもあそこももっと詳しくしなければと思い、読み返してみると自分でもまとまりのない文章になってしまっていることもあります。いまだ拙い文章ですが、文章を書くには頭の中で要点を決めてから書くことが重要なのだと痛感します。
業務としてクレームの原因究明が多くなっていますが、過去の事例や研究所にデータがあればそれに沿うような形でまとめ上げていけば良いのですが、未知の場合は予想を立てながら分析を行っていきます。例えば食品の色調異常は経験上、金属が関与することを疑います。
しかし、分析結果が思惑通りにいかないことも多くあり、予想が外れた時の落胆は非常に大きなものになります。原因は疑うに留め、分析の結果を第一に考えるようにしていますが、分析にはどうしても時間が掛ってしまい、間違うと先方にご迷惑をお掛けすることになりますので、その判断を誤らぬよう注意しています。
メール、手紙などどのような形であっても文章を書くことは大切と考えています。相手に伝えたいこと、伝えなければいけないこと、自己満足かもしれませんが文章を書くことで成長していくような気がします。子供が宿題の遠足の作文をみてくれというので読みましたが「○○へ行った。次に○○へ行った。○○を食べた。最後に○○へ行った。」とありました。先生に読んでもらうのだからその場所で見たものや感じたことを書かなければだめだよ、書き直しておいでと教育的指導を行いました。1時間後に出来上がったものには"今日一日楽しかったです。"の一文だけが追加されていました。
(食品化学研究室 武田 淳)
<2011年9月の主な業務>
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Update 2011/11/8 |
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