32ビット化、完全なマルチタスク、プラグアンドプレイでハードの設定が簡単、などなど色々な改良点があげられていますが、真っ先に実感するのは画面構成でしょう。Windows3.1のようにいきなり沢山のアイコンが並ぶのではなく、「スタートボタン」を押して選択する方式と、3D的な表示で画面が広くなったような気がします。肝心の処理速度ですが、まだ本格的にWindows95に対応したソフトがない現状では真価を発揮するには至っていないようです。もちろんこれまでのソフトは問題なく動きます。
なかで最も便利と思うのが通信とネットワーク機能が充実していることです。インターネットへの接続も内蔵機能で簡単に実行できます。発売にあたり話題を呼んだMicrosoft Networkにも、モデムと電話があれば簡単に接続できてしまいます。マイクロソフト社の独占を懸念した声もあながち根拠のないものでないと感じます。
このようにネットワークが簡単に利用できるようになると、サーバーという中核になる機械を装備すれば、一台一台のコンピュータにはそれほど大きな記憶装置は必要でなくなり、プリンターのような周辺機器、ソフトやデータも多くのユーザで共有することができます。オフィス内のネットワークだけでなくインターネットなど外部のネットワークを利用すれば会社と自宅のコンピュータを結んで仕事をこなすことができる、そんな意味のSOHO(Small Office & Home Office)という言葉も生まれています。
しかし、ソフトやハードに関していかにネットワーク環境が整っても、使わない、使いたくないという人がいては効果がありません。誰でも利用したくなるような環境、内容が整ってこそ、ネットワークの真価が発揮できるようになるのでしょう。いちばん難しい課題は人間とのインターフェースかもしれません。
(第4研究室室長 増田寛行)
<‘95年9月の主な業務>
試験・研究・調査
依頼試験
新規受付19件、前月より繰り越し16件、合計35件、うち完了28件、10月以降へ継続17件
主要項目:異味・異臭・変色原因究明、異物検定、成分分析、重金属分析、腐食原因究明、容器性状試験、貯蔵品質試験、微生物的変敗原因究明、菌株分与、芽胞数測定、缶詰試製、FDA英文証明書・殺菌条件申告書作成、密封性状試験、通関統計データの処理
その他