缶詰時報 2001年4月号 目次
中国の柑橘栽培状況とみかん缶詰製造事情
..........................川手 浩司
中国浙江省の現地調査から、温州みかんを中心にした柑橘類の栽培状況、みかん缶詰の生産状況について紹介する。作柄状況は、寒波被害を受けたために収穫減になり、価格も値上がりしている。また品質の低下と加工歩留まりの悪化もめだった。このようななかで缶詰生産は減少した見込み。日本への輸出比率は生産量の50%以上を占めると見込まれ、前年産の積み残し在庫を考慮に入れれば、前年産実績(550万箱)を大きく下回ることはなさそう。本稿では、訪問工場別の生産能力、原料受け入れ状況等についても紹介する。
第28回缶詰品評会
−マグロ類にそう菜的製品多種。オーブンで加熱調理する製品登場−
..........................日本缶詰びん詰レトルト食品協会
今回出品された製品は393点(水産130、食肉41、調理58、野菜29、果実33、ジャムなどの嗜好品55、飲料47)で水産缶詰の比率が高くなっている。審査の結果、大臣賞に選定されたイワシ油漬、コンビーフの両製品は、とくに使用原料の鮮度、部位に配慮が行き届いたものであった。本稿では出品製品をジャンル別に分類して、使用容器、価格、賞味期限と栄養価表示状況等について統計的に処理して紹介する。併せて出品全製品のリストを掲載する。
レトルト食品の生産個数変化
..........................日本缶詰びん詰レトルト食品協会
1999年のレトルト食品の荷姿別生産統計から、品目別・内容量別生産個数を算出した数値を紹介する。総生産個数が増加しているなかにあって、前年まではコンビニエンスストアでの販売比率が高い増量タイプのスタンディングパウチが主要品目で増加していたが、今回調査では増勢が弱まり、逆に減少しているものもある。業務用の大容量製品についても3kg容量以上の個数はあまり増えていない。
登録:
2001.4.13
(c)2001, (社)日本缶詰びん詰レトルト食品協会/Japan Canners Association