缶詰時報 2001年7月号 目次
野菜缶詰の供給・市場動向
−輸入品増加一段と鮮明化−
..........................上田 廣志
2000年の野菜缶びん詰生産量は10万トンで漸減傾向に歯止めがかからない。この生産量は10年前との比較で4割減になっている。他方、輸入は年ごとには行しているものの、基調としては増加傾向にある。とくに近年は低価格志向をも受けて、輸入依存度が高まっている。本稿では、野菜缶詰主要5品目(タケノコ、アスパラガス、スイートコーン、マッシュルーム、トマト)について、沿革、原料の栽培、国内生産、輸入の状況を示しながら、供給・市場動向を解説する。
2000年の缶詰輸入
輸入量は引き続き増加
..........................日本缶詰びん詰レトルト食品協会
2000年の缶詰輸入量は75.1トンで前年対比104.2%と増加している。為替の円高相場があったため、輸入単価が低下している。品目分野別では、野菜缶詰がわずかに減少したものの、水産、果実、ジャム、食肉の各分野において増加した。とくにミカンが含まれている「かんきつ類」とジャム類が大幅な増加を示し、国内生産を圧迫した。本稿では、この間の事情を品目別、国別に切り取りながら解説する。
モンゴルと肉缶詰
..........................別府 茂
筆者は、本年3月、肉缶詰の製造技術指導のためモンゴル・ウランバートルの食肉工場を訪れた。原料や製品の品質管理指導を通じて交流した現地従業員のまじめな姿勢、現地での畜肉利用状況、変った屠畜法など筆者が滞在中、見聞きしたことについて紹介する。
登録:
2001.7.17
(c)2001, (社)日本缶詰びん詰レトルト食品協会/Japan Canners Association