缶詰時報 2001年9月号 目次
最近の冷凍食品産業の動向
..........................種谷 信一
2000年の冷凍食品は、国内生産高が初のマイナスとなったものの、中国などから輸入される冷凍野菜や調理冷凍食品を含めた国内供給量は確実に増えている。業務用市場は冷え込んでいるが、家庭用市場は拡大を続けている。ただ家庭用市場では全品4割引セールが恒常化し、利益の確保が難しくなっている。利益を確保するために、生産コストの低減要請が強く、人件費が日本の25分の1の中国での生産を加速している。また現在の冷凍食品業界でのブームは韓国風味である。
女子学生の缶詰利用状況
..........................日本缶詰びん詰レトルト食品協会
日本缶詰びん詰レトルト食品協会が平成12年度に10都道県で実施した女子学生対象のセミナー出席者1,730名から得た調査回答結果。調査では、缶びん詰・レトルト食品の地域別品目別購入量、これら食品の利点と欠点、日頃よく利用する加工食品と中食、缶びん詰・レトルト食品への要望をたずねている。これら設問への回答を集計し、前回調査との比較を行っている。
高齢者の食生活実態と食品開発
..........................(財)食品産業センター
高齢化社会の到来が急速にすすんでおり、2015年には4人に1人が65歳以上の高齢者で占められると予測されている。食品業界にとっても高齢者層がメーンターゲットになろうとしている。彼らは普段の食生活にどう取り組み、食の何を重視し、今後に向けどのような変化の兆しが出ているのかを調査した。調査結果では、値段よりも品質を重視し、「おいしいものを簡単に」というニーズが強く、調理済み食品への評価が高いことが分かった。
登録:
2001.9.14
(c)2001, (社)日本缶詰びん詰レトルト食品協会/Japan Canners Association