42. 魚類に含まれる微量水銀について教えてください

魚類のうち、大型回遊魚には水銀、とくにメチル水銀が含まれていることが問題になっています。しかしこれは産業排水などの海の汚染によるものではなく、火山など自然活動で海水中にある微量の水銀が、食物連鎖(小さな魚を大きな魚が食べ、またより大きな魚がそれを食べる)によって魚の体内に入って蓄積されたものです。したがって大きな魚は小さな魚よりも水銀量が多くなります。

世界的にも長寿国である日本では、昔から魚を多く食べてきました。いろいろな魚をバランス良く食べることは安全であるばかりか、栄養的にも好ましいとされています。

最近、水銀を多く含む魚をたくさん食べると、胎児では神経の発達に悪影響を及ぼす可能性が心配されています。どれだけお母さんが魚を食べるとお腹の赤ちゃんに影響がでるのか、世界的な調査でもはっきりとした結論は出ていません。しかし、生まれる赤ちゃんの健康を最優先に考え、妊娠中のお母さんについては特別注意を呼びかけるという動きが世界各国で見られます。アメリカ、イギリス、ヨーロッパ各国の政府機関、そして日本でも厚生労働省がその呼びかけを行っています。

日本の場合、妊娠中のお母さんに対して具体的に魚種名が示されているのは、バンドウイルカ、コビレゴンドウ、キンメダイ、メカジキ、クロマグロ、メバチ、エッチュウバイガイ、ツチクジラ、マッコウクジラ、キダイ、マカジキ、ユメカサゴ、ミナミマグロ、ヨシキリザメ、イシイルカ、クロムツなどについてで、1週間に何回以下にするのが望ましいという摂取量の目安を示しています。これ以外の魚やツナ缶詰はふつうの食事でとる限り問題にならないとされています。※

魚介類やその缶詰製品は、たんぱく質、ビタミン、ミネラルなど良質な栄養素を持つばかりでなく、高度不飽和脂肪酸(EPA、DHA)など機能性成分を多く含んでおり、健康的な食生活にとって欠くことのできないものです。

さらに日本の缶詰製造各社は、製品中の微量水銀量を自主的に検査して安全性を確認しています。これまでどおり安心してお召し上がり下さい。

厚生労働省ウェブサイト、「魚介類に含まれる水銀について」をご参照ください。