45. 病原性大腸菌O157やアニサキスなどの寄生虫が心配ですが大丈夫ですか?

病原性大腸菌O157による食中毒事故多発により、再び食品の安全性確保が注目されています。

一般に、病原性大腸菌は70℃でわずか1分の加熱でも死滅することがわかっています。これに対し缶詰、びん詰、レトルト食品は100℃以上(果実シラップ漬缶詰でも80℃以上)で少なくとも10分以上の加熱殺菌が施されていますので、病原性大腸菌O157が生き残る可能性はありません。したがって、科学的見地から見ても缶詰、びん詰、レトルト食品は病原性大腸菌とは無縁で、極めて安全な食品であるといえます。

アニサキスなどの寄生虫について

サバ、マグロ、イカ、サケ、サンマなどの水産物にはアニサキスなどの寄生虫が存在している可能性があり、喫食に伴って生きた寄生虫が体内に入ると強い腹痛を起こす原因になります。しかし、寄生虫は加熱もしくは冷凍によって死滅するので、これらの処理をした原料は寄生虫に対して安全になります。寄生虫が死滅するのは60℃で1分、70℃では瞬時とされており、缶詰、びん詰、レトルト食品ではこれ以上の温度で加熱殺菌が施されているため、寄生虫による心配はありません。