2018.12.04

アンチエイジング(老化防止)のためのレシピ(12月)

いつまでも若々しく健康に年を重ねていきたい!

「アンチエイジング」という言葉に惹かれる私ですが、そもそもアンチエイジングとはどういう意味なのでしょうか?

アンチエイジングとは、抗加齢または抗老化を意味する言葉として使われています。

人間は、生まれてから成長し成熟期を経てその後は老化をたどります。もちろん個人差はありますが、一般的に身体(生理的、生体的機能)のピークは20歳前後といわれており、その後は徐々に加齢に伴いそれらの機能が低下していきます。

アンチエイジングと聞くと、ついついヒアルロン酸注入やしわ取りなど、美容に直結した手法を思い浮かべてしまいますが、それだけではありません。例えば、高齢になると女性は骨粗しょう症になりやすく、これによる骨折は寝たきりの原因の一つとなります。骨粗しょう症予防のためには食事と運動がとても大切でこれら生活習慣の改善は、元気で健康に、そして若々しい体を保つことに大いに役立ちます。

病気を予防し健康で長生きすることを目的とし、元気に若々しく美しく見えるようになる、これが本来のアンチエイジングだと私は考えます。

それでは、アンチエイジングを食事の面から見てまいりましょう。

 

老化の原因の一つとされるのが活性酸素。活性酸素は殺菌力が強く、体内では細菌やウイルスを撃退する役目をしています。

ところが活性酸素が増えすぎると、正常な細胞や遺伝子をも攻撃(酸化)してしまいます。酸化とは“サビる”ということ。細胞膜の脂質が変化したり、遺伝子が傷ついたりした結果、細胞の変異や死滅によって、白髪や肌のシミとシワなどの老化現象が起きるとされています。

この活性酸素をいかに抑えるかが、アンチエイジングにつながります。

バランスの良い食事はアンチエイジングの第一歩です。タンパク質やビタミン、ミネラルなどを十分に摂り、炭水化物や脂肪の摂取を少なめにした腹八分目の量の食事が、アンチエイジングを促すための食事といえます。そして朝、昼、夜、できるだけ1日3回決まった時間に食べるようにしましょう。とくに朝食は大切ですので、欠かさず食べるようにするべきです。

食べる順番も大切です。

これはダイエットでも推奨されている記事を多く見かけますが、アンチエイジングの面でもメリットがあります。まず、野菜や海藻から食べ始め、たんぱく質、炭水化物の順に食べるようにしましょう。その順番にすることで、炭水化物がゆっくりと消化・吸収され、血糖値が急激に上がるのを防ぎます。血糖値が高くなると、余分な糖がたんぱく質や脂肪と結びついて細胞を劣化させる現象が起こります。これは酸化に対して糖化と呼ばれています。また、よく噛んでゆっくり食べることで、食べ過ぎの防止、消化の促進などの効果もあります。

 

アンチエイジングのためには「発酵食品」も積極的に取り入れたいですね。かつお節のイノシン酸は全身の細胞を活性化させて新陳代謝を促し、老化を防ぐと言われています。塩麹は発酵する過程で多くの酵素を生み出すため、それらの酵素が消化吸収を高めて腸内環境を整えてくれることが期待できます。さらに、赤味噌や塩麹には抗酸化物質が含まれているので活性酸素を取り除き、腸内を整えて代新陳代謝を良くすることが期待できます。

 

そして「」を意識してください。旬は、食材の持つ栄養価が最も高まる時期です。魚や野菜、果物などそれぞれの食材にもよりますが、例えばビタミンやミネラル、ポリフェノールなど、抗酸化作用を持つ成分の栄養価も高まります。ぜひ季節ごとに旬の食材を楽しみながら効率よくアンチエイジングしましょう

 

バランスのよい食事、適度な運動、睡眠、そしてストレスのない生活を習慣化することこそが、アンチエイジングにつながると私は考えます。

 

▼▼レシピはこちら
『コンビーフのレモン鍋』

材料(1~2人分)

コンビーフ缶……1缶

レモン……1個

白菜……2~3枚(300g)

春菊……2本

しめじ……60g

水……1.5カップ(300ml)

顆粒コンソメ……小さじ1

(作り方)

①レモンはよく洗い皮付きのまま輪切りに切る。白菜の芯はそぎ切り、葉はざく切りにする。春菊は2cm、しめじは石づきを切りおとし小房にわける。

②鍋に水、顆粒コンソメを入れて混ぜ、その中に①の白菜、春菊、しめじを入れて蓋をして火にかける。沸騰したら火を止めて、食べやすい大きさにスライスしたコンビーフ、その上に輪切りにしたレモンを敷き詰め蓋をして余熱で火を通す。

 

季節のコラム一覧