今年の秋分の日は9月23日、何を食べる?(9月)
2018年今年の「秋分の日」は9月23日(日)。
お彼岸の期間は秋分の日を中日として前後3日間を合わせた7日間になるので、彼岸入りが9月20日(木)、彼岸明けが9月26日(水)となります。
「春分の日」と「秋分の日」の太陽は天の赤道上にあり、ほぼ真東から出てほぼ真西に沈みます。
「春分の日」と「秋分の日」は国立天文台が作成する「暦象年表(れきしょうねんぴょう)」に基づいて閣議によって決められ、毎年2月1日付で翌年の該当日が発表されます。
日付で決まっているわけではなく毎年変わるので、私が愛用している10年日記には『国民の祝日 秋分の日(22日・23日頃)』と記入されています。
◆秋分の日の食べ物として、昔から食べられているのがおはぎ。
江戸時代初期頃には、おはぎは貴重な食べ物として知られており、ご先祖を敬い供養する気持ちと、小豆の赤色には魔除けの効果があると伝えられ、お供えされていたと考えられます。
◆おはぎとぼたもちの違いをご存知ですか?
実は、おはぎとぼたもちは基本的に同じもので、違うのは食べる時期だけです。
漢字で書くと「牡丹餅」「お萩」。
ぼたもちは牡丹の季節、春のお彼岸に食べるものの事で、おはぎは萩の季節、秋のお彼岸に食べるものの事で、あずきの粒をその季節に咲く萩に見立てたものなのです。
大きさや形にも特徴があり、ぼたもちは牡丹の花をかたどって丸く大きく作られ、おはぎは可愛い萩の赤紫の花をかたどって小ぶりで長めに丸められて作られたと言われています。
秋のお彼岸は小豆の収穫期とほぼ同じで、とれたての柔らかい小豆をあんにすることができるので、粒あんができます。
春のお彼岸は、冬を越した小豆を使うことになるので皮が固くなっています。
皮をそのままに使うと食感が悪くなるので、皮を取り除いた小豆を使い、こしあんができます。
ですので、昔は春のぼたもちはこしあんで、秋のおはぎは粒あんでした。しかし今では技術の発達、品種改良により、春でも皮のまま使うことができるようになり、こしあんと粒あんの違いはなくなってきたようです。
◆おはぎに使われている小豆には、良質なたんぱく質と、鉄分、亜鉛、カリウムなどのミネラルが含まれています。
おはぎはお餅と違い、餅つきをしません。もち米とお米を混ぜて炊き、めん棒などで半潰しにするだけです。
ゆであずき缶を使うと簡単に作ることができるので、手作りおはぎを作ってみてはいかがでしょうか。
お供えの意味は、邪気を払い災難からお守りいただくと共に、亡くなったご先祖さまを敬い、供養することですので、日頃からの感謝の気持ちをお伝えし、おはぎを美味しく召し上がってくださいね。
▼▼レシピはこちら
『あずき缶で作るおはぎ』
うるち米…… 0.5合
水……2合分
食塩……ひとつまみ
ゆであずき缶……1缶
(作り方)
① もち米とうるち米を合わせて洗い、1時間以上浸水させる。1.5合分まで水を入れ、食塩を加えて軽く混ぜ、炊飯器にセットしてスイッチを押す。(通常の炊飯でOK)
② 炊き上がったら5分程蒸らし、ボウルなどに移し替え、水をつけためん棒やすりこぎを使い、お米の粒々が残る程度まで潰す。12等分に分け、丸める。
③ ラップの上にゆであずきを1個分敷いて伸ばし、中央に②を置いて中に包む。
※ゆであずきがゆるい場合は出来上がりを銀カップに入れると盛り付けがしやすいです。
※メーカーによってあんのゆるさが違います。硬くしたい場合は以下の方法で煮詰めてください。
缶詰の中身を小さめの鍋に入れ、弱火~中火で焦げないように全体を混ぜながら水分を飛ばす。冷ましてから包む。
※ゆであずきの量が少ない場合は、ゆであずきを中に入れて丸め、周りにきなこ(きな粉+砂糖)やごま(黒すりごま+砂糖+醤油)をまぶしても美味しいです。