脳をリラックスさせるレシピ(10月)
ストレスをため込んでイライラすることはありませんか?パソコンやスマートフォンなどを深夜でも使い脳を休めることなく酷使していると、脳はリラックスできずに、絶えず興奮状態に置かれてしまいます。
脳をリラックスさせ心を安定させるには、ストレスに立ち向かうのではなく、上手に付き合うのも一つの方法です。そこで今回は、ストレスに負けない体づくりに大切な栄養補給を考えてみましょう。例えば、普段イライラしがちな人はビタミンB1不足かもしれません。あるいはカルシウムが不足しても神経過敏な状態になり、イライラしたり怒りっぽくなったりします。では、もう少し具体的に見てみましょう。
不眠を予防・改善し、不安感を改善するなど、脳をリラックスさせてくれるのが、たんぱく質に多く含まれるトリプトファンです。眠りが浅い時、寝つきが悪い時は積極的に、卵や豆腐・納豆・味噌などの大豆製品、チーズ・牛乳・ヨーグルトなどの乳製品、ごま・ピーナッツ、かつお、さば、鮭など、トリプトファンが多く含まれる食品を摂りましょう。トリプトファンは他にもドーパミンやアドレナリンの原料となるので、集中力、記憶力を高めてくれます。ごまや大豆、高野豆腐は、脳の神経伝達物質の合成にかかせないチロシンを多く含んでいて、脳の働きを活性化し、やる気や集中力アップにも役立ちます。
アーモンドやナッツ、発芽玄米やトマト、キムチなどの発酵食品にも多く含まれているアミノ酸の一種のGABA(ギャバ)も、脳の興奮を抑えリラックスさせる効果があります。
カルシウム不足でも感情のコントロールが乱れてイライラしますので、カルシウムが豊富なチーズや牛乳などの乳製品、小松菜やホウレン草などの青菜、骨まで食べられる鮭の中骨の缶詰などがおススメです。また、お酢に含まれるクエン酸も神経を鎮めてくれる作用がありますので、ストレスを感じた時はお酢を適量料理に使ってください。
このように、体の健康はもとより、「心の健康」にとっても栄養バランスはとでも大切なことがおわかりいただけたかと思います。
そして最後にもう一つ。何よりも大切にしたいのは「食事は楽しく美味しく食べる」こと。心身の健康維持は実はこれに尽きるかもしれません。
▼▼レシピはこちら
『さけとほうれん草のキッシュ』
材料(21cm耐熱容器型1台分)
ほうれん草……1束(200g)
玉ねぎ……1/2個(100g)
バター……大さじ1
(A)
卵……3個
牛乳…1/4カップ(50cc)
シュレッドチーズ……100g
こしょう……少々
(作り方)
①ほうれん草はゆでて冷水にとり2cmに切り水気をしっかり絞っておく。玉ねぎは薄切りにする。
Aを混ぜておく。
②フライパンにバターを熱し①のほうれん草と玉ねぎを炒め、しんなりしたら缶汁ごとさけ中骨を加えて炒める。
③耐熱容器に②で炒めた具を入れ、Aの卵液をかけ、トースターで約15分焼き色がつくまで焼く。