おいしく、しっかり災害に備える!身近な防災食⑤(3月)
みなさんこんにちは。今泉マユ子です。
全6回連載でお伝えしているこのコラムですが、前回までに備蓄やローリングストックについての大切さをお伝えしたところで、具体的にストックする備蓄の目安をお伝えします。
次の「備蓄食料品の例」でリストアップした食品の中で、自分と家族の好きな物がありましたら、それをちょっと多めに備蓄しておいてください。
★★お茶やジュースなど、好きな飲み物もストック
非常時にいつもの好みの飲み物があると安心します。常温で長期保存できるものを、家族に合わせて備蓄しておくとよいでしょう。直射日光の当たらない涼しい場所で、普段使いしながら補充しやすく、いざというときも出しやすい場所に置くようにします。
緑茶、麦茶、紅茶、ウーロン茶、コーヒー・ココア飲料、炭酸飲料などは、リフレッシュ効果があります。
スポーツドリンク、果実飲料、野菜ジュースなどはビタミン、ミネラル補給になります。
ロングライフ牛乳、豆乳は開封後は要冷蔵のため、飲みきりサイズがベストです。
★★ミネラルウオーターを備蓄するとき
〇賞味期限をきちんとチェック:
賞味期限がひと目でわかるように油性ペンで記入を。飲んだら買い足し、賞味期限が近いものから消費して回転させましょう。
〇手軽なサイズの水もストック:
大きな2Lサイズだけでなく、手軽に持ち運べる500mlサイズの水も備蓄しておきましょう、空になった容器も再利用に役立ちます。
〇備蓄用には、硬水より軟水を:
水は硬水と軟水があり、ミネラルが多い硬水は赤ちゃんのミルクや離乳食にはNG。薬との飲み合わせがよくない場合も。硬水でお米を炊くと美味しくないのでおススメしません。
★★何を備蓄するか
備蓄する食料は「条件」で選ばないでください。
以前若い方に聞かれたことがあります。「乾物は備蓄に良いと聞きましたが、買っておいた方が良いですか?」その方にお聞きすると、「高野豆腐もお麩も食べたことがない」と。
そういう方は乾物は備蓄しないほうが良いです。家にあっても食べ方が分からないと思います。調べて作っても口に合わないかもしれません。もしレトルトカレーがお好きでしたらそれを少し多めに買っておいてください。それがあなたの備蓄になります。
小麦粉も人によって差があります。「小麦粉があればあれもこれも作れるわ」と喜ぶ方と、「小麦粉ってどうやって使うの?」と分からない方もいます。
普段自分が食べ慣れている物を備蓄してください。自分と家族の好きなものを多めに用意して、災害が起きた後も食べられるように備蓄しておきましょう。
調味料の備蓄も忘れずに。そして高齢者、乳幼児、疾患を持っている方への配慮も忘れずに。