おいしく、しっかり災害に備える!身近な防災食④(2月)
みなさんこんにちは。今泉マユ子です。
今泉マユ子のコラム、第4回目となる今回は、災害時の時に食べる「災害食」についてお話しします。
◆「災害食」の選び方
被災後は、健康を維持するために栄養バランスも大切です。
基本は、「炭水化物」、「たんぱく質」、「脂質」、「ビタミン」、「無機質(ミネラル)」の五大栄養素を考えることです。
そしてこれらを補うための備蓄食材は、活動エネルギーの源になる「お米やモチ」、「パンの缶詰」、「クラッカー」、良質たんぱく質や脂質の供給源になる「肉・魚などの缶詰」や「レトルト食品」―などが相当します。これら以外に、ビタミン、ミネラル、食物繊維を確保するために、「野菜ジュース」や「フルーツ缶」、「乾物」なども忘れないでください。
高齢者、幼児、食物アレルギーや慢性疾患などを持っている方がご家族にいらっしゃる場合、状況にあわせた備蓄が必要となります。ご高齢の方は低栄養に気を付けて、高カロリーで、食べやすい、例えばようかんやチョコレートなど、また、普段お好きなものも用意してください。
また、どこの自治体でも同じですが、野菜類の備蓄はほとんどありません。
自分で備蓄しなければ野菜は食べられないと思ってください。
野菜ジュースやフルーツ缶、大豆やコーンなどの素材缶、ラッキョウなどのびん詰、切り干し大根などの乾物、ドライフルーツ、じゃがいもなどの常備野菜などの備蓄もおススメします。
◆食事調査で分かった問題点
2016年熊本地震 避難所の食事で分かったことをお伝えします。
情報提供:埼玉県危機管理課
1.炭水化物(菓子パン、おにぎりなど)が主
救援物資は遠方から届けられることが多く衛生面で野菜が入れられず、味の濃い物や揚げ物が多くなります。そのため高カロリーで塩分量が多くなり、たんぱく質、ビタミン、ミネラル、食物繊維が不足します。
2.食事内容は避難施設により差が大きい
避難所の調理施設や炊き出しボランティアの有無、避難所の在籍人数によって支援物資の分配が難しく、特に避難所は公平性を重んじるため、避難所の規模によって食事の差が大きくなりやすい。
3.具合が悪い人への対応不備
避難所によっては老若男女問わず食事の内容と量が一律。
~被災地の声~
【温かいものが食べたい・野菜、果物が食べたい・甘い物が食べたい】
しかし皆さんわがままを言ってはいけないと我慢される方が多く、
その結果体調不良を訴える方がとても増えました。
【便秘・歯痛・口内炎・肌荒れ・不眠・血圧の上昇・食欲不振・肥満 ・低栄養】
被災が長期の場合、健康、体調維持がとても重要です。