2018.02.06

おいしく、しっかり災害に備える!身近な防災食③(2月)

みなさんこんにちは。今泉マユ子です。

今泉マユ子の 【おいしく、しっかり災害に備える!身近な防災食】
第1回目、2回目では「備蓄」の基本と「ローリングストック」についてお話ししました。
第3回目となる今回は、災害に備えて、より具体的にどのように備えればよいかお話します。

 

◆備蓄するのは非常食?

多くの方は「災害時用に食料を備蓄する」と考えた時、非常食と呼ばれるものを購入しなくてはいけないと思うかもしれません。
阪神淡路大震災以前の非常食は「長期保存」「エネルギー補給」できることが条件で、水分が少ないので固い。飲み込みにくい。非常持ち出し袋にしまって存在を忘れてしまう。廃棄率が高い。と言った特徴を持っていました。

最近では各メーカーさんが力を入れて下さっているお蔭で種類が増えて美味しい非常食がたくさん増えましたが、しかし「非常食」という言葉のせいで、特別な物ととらえられてしまうこともあります。
以前講座を行った時に「防災訓練に参加したら賞味期限間近のアルファ化米をもらったけど、どうすれば良いですか」と聞かれたので「早速明日のお食事で召し上がってみてください。簡単に作れて美味しいですよ」とお伝えしましたら「ダメよ。これは非常食なんだから非常時にしか食べたらいけないのよ」と言われた方がいらっしゃいました。
「非常食」と聞くと、通常の時には食べにくいイメージになるのでしょうか。
最近では災害食、防災食などと呼ぶようになりました。

【非常食】→非常時に食べる特別なもの
【災害食・防災食】→より日常に近い食事ができるように備蓄しておく食品の事

 

◆備蓄食料品は1カ所にまとめず家の中のあちこちで保管を

備蓄食料品をたくさん用意しても、取り出しにくい棚の奥のほうに入れっぱなし、あるいはどこにしまったか忘れてしまった…というケースは少なくありません。いざというときに役立てられなければ、せっかく購入・保管しておいても意味がありません。
どの家庭でも食料品の多くはキッチンに収納していると思いますが、大災害が起こるとキッチンはとても危険な場所になります。食器棚が転倒し、食器類が散乱し、食料品を取り出せなくなることもあります。常温で長期保存できる食料品は、キッチンにこだわらず各部屋で分散備蓄することをおすすめします。本棚やクローゼットの一部を備蓄食料品スペースに。どこに何を収納したか、家族で情報を共有することも大切です。

 

 

★★備蓄食料品の賞味期限を切らさないためのヒント

〇賞味期限がひと目でわかるように、見やすい場所に油性ペンで日付を大きく記入する。それでも忘れてしまうこともあるので、定期的に賞味期限チェックをして、いつもの生活で使い、また足しておく。

〇種類別でなく、年(西暦)ごとにまとめておく。
古い順に、手前から奥、上から下に、棚の左から右になどの使いやすい流れで収納する。

私は箱に入っているレトルト食品を本棚に並べて収納しています。左に賞味期限の近いものをいれておき、なるべく左の物から食べて行き、新しく購入した物はずらして右にいれていく。我が家の本棚1段にはレトルト食品が20並ぶので、食べては購入し、必ず一定量備蓄するようにしています。

【会社内備蓄】
会社のロッカーの中、机の中にも。ウエストバックに入れて椅子に掛けておくのもお薦めです。

【車内備蓄】
車移動が多い方は車の中にも水分、簡単に食べられる物、携帯トイレなどを備えてください。

【携帯備蓄】
鞄の中に水分と飴などを携帯。

ご自身の行動に合わせて、上手に備蓄を心がけてくださいね。

 
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