2018.01.09

おいしく、しっかり災害に備える!身近な防災食①(1月)

みなさんこんにちは。管理栄養士の今泉マユ子と申します。

日本栄養士会災害支援チーム(JDA-DAT) に所属し、管理栄養士、防災士、災害食専門員として講演や、講師活動をしております。その中で私は、缶詰、びん詰、レトルト食品を日常からうまく使い、いざという時に備えることをお勧めしています。
今回、日本缶詰びん詰レトルト食品協会様のホームページで、いつどこで起こるか分からない地震などの災害に備えて、食料品を備蓄する大切さについて書かせていただくことになりました。
みなさま、どうぞよろしくお願いします!

 

 

◆家庭での備蓄は水と食料から

必要だと分かっていても、なかなか実行に移せないのが食料備蓄の現実です。平成27年度埼玉県政世論調査から、「備蓄しない・できない理由」ベスト5を紹介します。

<1>「気にしていなかった」32.2%
<2>「緊急性を感じていない」29.6%
<3>「保管する場所がない」29.1%
<4>「費用がかかる」25.1%
<5>「面倒である」20.8%

「もしも」が起きてから水や食料を買いに走っても、店舗に品物があると限りません。ライフラインが途切れ、道路は寸断、物流は大混乱……。災害時は誰もが被災者になるということを忘れてはいけません。自分の身を自分で守るため備蓄が必要なのです。

 

◆備蓄の食材を選ぶポイント

備蓄する食材は特別な物を用意するのではなく、普段家で食べている物を活用すると、気負わず無理せず備蓄することが出来ます。家族や自分が好きなもの、普段から食べ慣れたものを選ぶこと。そして普段から食べて消費して、また買い足してください。

 

★★水は不可欠。食料品は日持ちする食べ慣れたものを

1週間分の水と食料品を家族全員分ストックするのは、ハードルが高すぎると思うかもしれません。しかし、防災用の非常食といった特別なものを買いそろえる必要はありません。普段よく購入する食料品のうち保存性のよいものを少し多めに買いおきしておけば、案外無理なくそろえることができます。
ライフラインがストップする可能性を想定し、常温で保存できるものや加熱調理しなくても食べられるもの、例えば缶詰やレトルト食品などを備蓄しておくと安心です。カセットコンロとガスボンベを用意しておけば加熱調理ができ、レパートリーが広がります。

栄養バランスも考え、主食になるものだけでなく、おかずになるものも買いそろえておきましょう。日持ちする野菜やいも類、果物なども常備しておくと重宝します。

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