23. かに缶やさけ缶にガラス状の結晶を見つけましたがこれは何ですか?
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かにやさけの原料肉の中に自然に含まれている、微量のマグネシウム、アンモニウム及びリン酸が結合して、リン酸アンモニウムマグネシウムという、ガラス状の結晶が生成する場合があります。
この結晶は無味・無臭の結晶で、ストラバイト又はクリスタルともいわれています。この結晶は、胃の中で容易に溶けるので、食品衛生法上の問題はありませんが、大きいものは、口腔を怪我させる可能性もあるので、製造方法の改良により、結晶の生成を防いだり、結晶を出来るだけ小さくするよう努めています。
ストラバイトの生成を防ぐため、かに缶詰では少量のクエン酸を加えたり、さけ缶詰では結晶が大きくなる温度帯である30~50℃を早く通過させる急速冷却を行ったりしています。