26. みかん缶は皮をどうやってむいているのですか?

缶詰のみかんの皮は、剥皮(はくひ)装置により自動的に、むいています。みかんの外果皮の剥皮は、皮がむけやすいようにスコルダー(湯煮機)を通し、そのあと、外果皮に切り口を付け、ローラー巻き込みにより剥皮します。

みかんの身割りは、水中でゴム製など弾性材のさくの間を通して、ばらばらに分割します。

みかんの内果皮は、酸・アルカリ処理によってむきます。すなわち希塩酸溶液(約0.5%)と希水酸化ナトリウム溶液(約0.3%)の微温液で、それぞれ20~40分程度処理したあと、水洗水さらしを50~60分行うことによって、内果皮がむけます。なお、処理に用いる酸・アルカリは食品衛生法において、食品添加物に指定されている純度の高いものであり、水洗により製品には全く移行、残存しないことも条件とされています。