31. パイン缶で果肉が褐変しているが食べても大丈夫ですか?

パインアップル缶詰でまれに見られる「ピンク病」という現象です。これは原料のパインアップルに、ある種の微生物が付着し、原料に含まれる糖が分解されて「αケト酸」という生成物が蓄積され、アミノ酸やタンパク質と一緒に加熱すると褐色の色素が生成されるためであるとされています。生の果実の状態ではわからず、加熱殺菌して初めて変色が明らかになります。これに関与する微生物、化合物、色素などどれも衛生的に問題はなく、パインアップルは食べても大丈夫ですが、色が変化するため商品価値は著しく損なわれることになります。