65. 缶詰を直火で温めても良いですか?

缶詰の容器である金属缶は、密封容器として、保存・流通を目的として設計されており、調理用バーナーや炭火、コンロなどで直火加熱することは想定していないので、絶対に直火にはかけないでください。

缶詰の内面は、中の食品を保護する目的で金属に塗料やフィルムなどの有機膜で被覆されています。この有機膜は、缶詰の加熱殺菌(一般的に110~120℃で30~90分)中に金属からの脱離や、有害な物質が食品中に溶け出さないように設計されており、直火のような極めて高温で加熱することは想定していません。

また、缶詰を未開封の状態で加熱した場合は、缶の内圧が異常に上昇して、缶が破裂したり、缶を開けた際に高温になった食品が吹き出す危険性があります。缶詰のまま中の食品を温める場合は、ふたを開けた状態で、湯煎する方法をとってください。