67. 缶詰を暑い場所に放置してしまったのですが大丈夫でしょうか。
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缶詰、びん詰、レトルト食品の製造工程の特徴として、食品の安全を長期間保持させるために「密封して高温での加熱殺菌」が行われています。このため、夏場に気温が高くなるような場所に製品を置いてしまっても3日程度であれば、品質に大きな影響を与えたりすることはありません。このような状況が長期間にわたると味・香り・色などの「おいしさ」を示すものが早く劣化しますので、ご注意ください。また、温度が高くなった缶詰を常温に戻しても容器が膨脹している場合には使用せずに廃棄してください。
参考までに、缶詰を夏場の屋外に放置した場合の温度変化をみてみましょう。晴天日の屋外(屋上床)に缶詰を「そのままの状態」、「段ボール箱に入れた状態」でそれぞれ放置したところ、そのままの状態の缶詰は約1~2時間で42~43℃程度(屋上床付近の温度は45℃を示した。)まで上昇しました。一方で、段ボール箱に入れた状態の缶詰はそのままの状態の缶詰よりも温度はゆっくりと上昇し3~5℃程度低くなっていました。夏場の屋外に缶詰を放置してしまうと高い温度になることに変わりありませんが、直射日光があたると短時間でより高い温度になります。夏場に限らず直射日光があたるような場所での保管は避けてください。