陽圧缶入りミルク添加低酸性飲料の製造認可に関するガイドライン
陽圧缶入りミルク添加低酸性飲料の製造認可に関する事項について(ガイドライン)
(2014年8月1日制定)
陽圧缶は不活性ガスを用いて缶内部を陽圧化することにより容器剛性を高め、アルミ缶に食品を充填する技術で製造された製品のことです。一般的に缶詰食品は缶内が陰圧になっており、微生物の発育もしくは化学反応などにより缶内にガスが発生した場合、容器が膨脹・変形することで容易に外部から判断できますが、陽圧缶ではこの形状変化が起こらず製品の変敗を外観から容易に判断することができません。特に低酸性飲料ではボツリヌス菌による重篤性の高い変敗事故に発展する危険性があります。
そこで本会では低酸性飲料の安全性を確保するため、一般社団法人全国清涼飲料連合会と共同で陽圧缶入りミルク添加低酸性飲料の製造および管理方法に関するガイドラインを策定いたしました。
陽圧缶入りミルク添加低酸性飲料を製造・販売される法人の方は本ガイドラインの趣旨をご理解の上、製造する場合は記載事項を遵守いただきますようお願い申し上げます。
【追記】
■対象製品に金属製ボトル型容器(ボトル缶)製品を追加(2016年9月15日)
本ガイドラインの対象製品に金属製ボトル型容器(ボトル缶)製品を追加するとともに、ボトル缶の密封管理者が習得すべき講習内容について取り決めました。 (ボトル缶密封管理者講習会に関しては一般社団法人全国清涼飲料連合会にお問い合わせください)
■ガイドラインの内容の一部見直し(2024年7月1日)
下記の3点について内容を見直すとともに、「陽圧缶入りミルク添加低酸性飲料の製造認可に関する事項についての運用基準」を制定しました。
- 初期流動管理の実施対象範囲の明確化
「初期流動管理」が適用される範囲について、運用基準を作成し具体的に例示することにより明確化を図りました。 - 申し合わせ事項の周知徹底方法の変更
製品の届出制度から制度の趣旨および内容の周知徹底を全国清涼飲料連合会に要請する内容に変更しました(該当製品の発売前の届出は不要となりました)。 - その他の変更箇所
平成30年の食品衛生法改正に伴い所要の改訂を行いました。
【変更点】