新年のご挨拶

西会長あけましておめでとうございます。

昨年はコロナ禍の厳しい制約が掛かった時期から抜け出し、経済活動も本格的に再開され、ようやくポストコロナ時代の幕が開きました。一方で、物価上昇は続き、永く続いたゼロ金利政策も遂に終焉を迎え、労働力不足の問題が深刻化するなど、コロナ前の時代には無かった事象も幾つか出現し始めております。株価や為替などマーケットの動きも大荒れの一年でございました。

 また、今年は米国で第二次トランプ政権が始動します。昨年11月に行われた大統領選ではトランプ次期大統領と共和党の「トリプルレッド」と云う結果に終わりましたが、米国を真二つに割る赤と青の「横の分断」だけではなく、物価上昇について行けないベース層が現政権を拒否した「縦の分断」の影響もあったとの見解も聞かれます。これからの四年間がどのようなものになるか予断を許しませんが、米国のみならず日本も今後この「縦の分断」の問題は重みを増してくることが想定されます。また、各地で災害を引き起こしている地球温暖化への対策や、各地で勃発している紛争なども解決の糸口が見つかっておらず、これからの先行きが見通しにくい年明けとなりました。

これ等の事象は食品業界にも大きなインパクトをもたらして不透明感が増す状況下にはありますが、生活者のベースを支える缶詰・びん詰・レトルト食品業界としては、安全性が高く常温での長期保存も可能であるという製品特徴を最大限に生かしつつ、健康機能の強化や更なる美味しさの追及など付加価値創りに努めるとともに、地球環境に配慮した企業活動を積極的に展開する等、業界の発展に努めてまいります。原材料・資材の高騰や労働力不足、物流問題など解決すべき課題は山ほどありますが、会員企業各社が切磋琢磨しながらこれ等の課題解決に尽力して、今年も業界を盛り上げて行きましょう。

当協会は公益法人として「普及啓発事業」、「調査・情報伝達事業」、「人材育成・相談事業」、「研究開発事業」の4つの公益目的事業を中心に、会員企業の相互扶助を目的とした共益事業、検査器具や書籍等の斡旋を行う収益事業等に取り組んでおります。本年も積極的な事業展開や効率的な運営を通じ、会員企業各社様の事業推進のお役に立てるよう精一杯支援させて頂くとともに、その活動を通じて社会に貢献すべく尽力してまいります。

最後に、本年も会員企業各社ならびに関係各位の皆さま方の一層のご支援とご協力をお願いするとともに、本年が皆さま方にとってより良い年になることを心より祈念致しまして、私の新年の挨拶とさせて頂きます。

 

令和7年 元旦

 

公益社団法人日本缶詰びん詰レトルト食品協会
会長 久代会長サイン
(うらかみ ひろし)

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