缶詰時報 2001年11月号 目次
世界の主要缶詰生産、流通状況
..........................日本缶詰びん詰レトルト食品協会
缶詰生産は、安価に商品を供給する必要もあってか、生産が人件費等の安いコスト低減可能国に移行する傾向が見られている。しかし新興国においては、統計が未整備なところもあり、世界的流通量が多いにもかかわらず、全体の流通量が判然としない品目も少なくない。そこで、本稿ではFood
News誌や米国農務省など各種発表統計をもとに主要缶詰(パインアップル、桃、ナシ、混合果実、ミカン、ツナ、スイートコーン、マッシュルーム、ピールドトマトについて主要国の生産量と輸入量を推計してみた。
マグロ缶詰の最近の動向
−輸入増、漁獲減環境下での生産−
本年のマグロ缶詰国内生産は、昨年の増産から減産に転じる可能性が強い。増産をみた昨年は、魚価安の影響もあって製品価格下降が同時進行、末端量販店では4缶298円という特売価格が多発した。世界的な漁獲規制があり、今後は安値での量的原料確保に制約が出てくるとの見通しから、本年は製品価格の値締めを優先、調整減産に入った。しかし業務筋でのメニュー価格設定が安値のままだったり、一般消費者向け市場での低価格常態化などで、安値納入要請が依然として強い。コントロールを誤れば、輸入品に市場を奪われる危険もあるだけに難しい対応が迫られている。
海外資料
ファンクショナル・フードにふさわしい原料
こちらケベック No.81
..........................リシャール・ミッシェル、浜垣有加里
登録:
2001.11.16
(c)2001, (社)日本缶詰びん詰レトルト食品協会/Japan Canners Association