缶詰時報 2002年6月号 目次
輸入比率さらに高まる果実缶詰
−主要品目の最近の需給動向−
..........................上田廣志
果実缶詰の国内生産量を丸缶のみでみると、1980年28.6万トン、1990年15.7万トン、2000年6.2万トンと推移、すなわち80年を100とすると、90年55、00年22と退潮傾向が一目瞭然である。一方、00年の輸入量は、34.3万トンで国産の実に3.7倍に達している。伸び率は90年の2.5倍、80年の5.7倍である。みかん、パインアップル、桃など大型商品がいずれも海外シフトを高めていることによりもたらされた結果である。ここではみかん、パインアップル、桃、さくらんぼ、混合果実の缶詰について原料事情・国内生産・輸入動向について最近の状況を紹介する。表を多用して分かりやすく解説した。
消費二極化時代の国際流通再編
−価格か価値かのサバイバルゲーム−
巨大外資が日本流通市場での事業展開を本格化させている。迎え撃つ国内スーパーは店舗と負債が過剰で体力を弱めている。こうした状況は国際的な流通再編の足を速めており、既に外資、勝ち組み流通、商社の小売市場争奪戦が展開されている。このなかで先行進出外資の軌道修正などが明らかになるなど今後も競争の厳しさは変らず、規模にあわせた改革が矢継ぎ早に行われてくるとみられる。
加工食品からみた介護食品を
−40社が加盟し日本介護食品協議会設立−
本年4月26日に日本介護食品協議会が設立された。本協議会は、高齢化社会の到来でますます需要増加が見込まれる介護食品について、現状各社バラバラの状態にある品目区分を一定基準に基づいて整理し、利用者に安心感を与えることと関連情報の提供などを行い業界の健全な発展に資することを目的に設立されている。ここでは策定した区分表の紹介と策定経緯、組織化に向けての準備、会則、ネーミング(ユニバーサルデザインフード)選択経緯について触れ、あわせて会員名簿を掲載する。
こちらケベック No.88
..........................リシャール・ミッシェル、浜垣有加里
放射路
食品・流通
缶詰
ニュースファイル(2002年4月)
海外資料
イギリス農業と食品業界の将来
研究報文
レトルト殺菌における容器詰伝導食品のF0値の最小点
..........................寺島好己
水産物のWTO交渉に向けての基本的立場と議論の状況
缶詰短信
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業界消息
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缶詰輸入情報
缶詰輸出情報
缶詰関連統計情報
国内缶詰関連指標
缶詰協会日誌
編集後記
登録: 2002.6.12
(c)2002, (社)日本缶詰びん詰レトルト食品協会/Japan Canners Association