品質管理主任技術者資格認定講習会
缶詰・びん詰・レトルト食品などの容器詰加熱殺菌食品に関しての品質管理について専門的な知識を修得する講習会です。容器詰加熱殺菌食品を製造する企業の品質管理部門、生産部門、開発部門等に所属する技術者を対象としています。
JAS法などの法令から、GMPに基づく食品工場の管理、品質管理の概要、統計的品質管理手法について講義します。
JAS認証工場においては、品質管理主任技術者の有資格者が必要です。また、この講習会を受講するとJAS認証工場品質管理責任者等講習会を修了したことになり、品質管理責任者・格付責任者または担当者(品目:食料缶詰及び食料瓶詰、ジャム類、そしゃく配慮食品)の資格を取得できます。
1. 講習日程
5日間
2. 受講料
日本缶詰びん詰レトルト食品協会 会員 | 66,000 円 (税込) |
日本缶詰びん詰レトルト食品協会 非会員 | 99,000 円 (税込) |
3. テキスト
・容器詰加熱殺菌食品を適正に製造するためのガイドライン(GMP) マニュアル |
5,500 円(税込) | |
・新版 品質管理のための統計的方法入門 | 3,300 円(税込) | |
・新編 日科技連数値表(第2版) | 594 円(税込) |
4. 受講資格
缶詰、びん詰またはレトルト食品の製造実務経験者で、大卒1年以上、高卒3年以上、その他5年以上の実務経験を有する者
5. 講習カリキュラム
・JAS制度(2時間) | |
担当講師:独立行政法人農林水産消費安全技術センター 講義内容:日本農林規格制度の制定の経緯や歩み、制度の概要について解説します。 |
|
・食品表示制度(1時間) | |
担当講師:一般財団法人食品環境検査協会 講義内容:食品表示法および食品表示基準の概要について容器詰加熱殺菌食品に関わる部分を中心に解説します。 |
|
・個別品目ごとのJAS関連法規(2時間) ・個別品目ごとの格付実務、証票管理(2時間) |
|
担当講師:一般財団法人食品環境検査協会 講義内容:食料缶瓶詰、ジャム類、そしゃく配慮食品の規格の解説。またJAS製品の格付に際しての手順、検査事項、証票管理について解説します。 |
|
・食品工場におけるGMP(5時間) | |
担当講師:日本缶詰びん詰レトルト食品協会 研究所 講義内容:食品工場の施設・機械器具の設計、工場内の衛生・製造管理等基本的な内容について解説します。 |
|
・品質管理概論(7時間) | |
担当講師:一般財団法人食品環境検査協会 講義内容:品質管理の概要や品質保証の活動内容、品質管理者の役割について解説します。 |
|
・現場における品質管理(7時間) | |
担当講師:南九州大学 健康栄養学部 食品開発科学科 准教授 長田 隆 氏 講義内容:食品工場で品質及び工程管理の方法や注意点、HACCPの土台となる一般衛生管理プログラムの解釈と運用について具体的な事例を挙げながら解説します。 |
|
・統計的品質管理の基礎(3時間) | |
担当講師:一般財団法人食品環境検査協会 講義内容:統計的品質管理についてQC7つ道具の特性や利用方法、解析手法について解説します。 |
|
・管理図の作り方と見方(8時間) | |
担当講師:一般財団法人食品環境検査協会 講義内容:管理図の作成実習を通して管理図作成の原理、管理図の評価方法や製造工程での具体的な運用方法について解説します。 |
|
・第1次学科試験 | |
●試験時間:1時間30分 ●出題形式:正誤問題 ●資料参照:不可 | |
・第2次学科試験(講習会終了日の約2か月後) | |
●試験時間:3時間 ●出題形式:記述問題、計算問題、選択問題等 ●資料参照:可 |
※都合により担当講師が変更となることがあります。
6. 資格の付与
2回の学科試験で所定の成績を修めると「品質管理主任技術者」の資格が取得できます。
・第1次試験 | 50点以上(100点満点) |
・第2次試験 | 70点以上(100点満点) | ・総合成績※ | 70点以上(100点満点) |
※総合成績=(第1次学科試験+第2次学科試験×3)/4
なお、資格の認定には申請手続きが必要となります。申請は、缶詰、びん詰またはレトルト食品の製造実務経験年数が、通算で大卒3年以上、高卒5年以上、その他7年以上経過してから手続きを行ってください。下記の認定手数料を納付後、本協会長が「品質管理主任技術者」として資格認定を行います。
・認定手数料 11,000円(税込)
7. お問合せ先
公益社団法人日本缶詰びん詰レトルト食品協会 技術部
電話:03-5256-4801