殺菌管理主任技術者資格認定講習会
缶詰・びん詰・レトルト食品などの容器詰加熱殺菌食品に関して、加熱殺菌の原理や管理について専門的な知識を修得する講習会です。容器詰加熱殺菌食品を製造する企業の生産部門、品質管理部門、開発部門等に所属する技術者を対象としています。
容器詰加熱殺菌食品の法規制、微生物学、加熱殺菌の原理、殺菌条件の設定、殺菌装置の概要、容器の取扱い、食品工場の衛生について講義します。
容器詰加熱殺菌食品(低酸性食品または酸性化食品)を米国に輸出する場合は、殺菌管理主任技術者の有資格者が必要となります。
1. 講習日程
5日間
2. 受講料
日本缶詰びん詰レトルト食品協会 会員 | 66,000 円 (税込) |
日本缶詰びん詰レトルト食品協会 非会員 | 99,000 円 (税込) |
3. テキスト
・缶詰食品(第7版) | 7,700 円 (税込) |
・容器詰食品の加熱殺菌 | 1,650 円 (税込) |
4. 受講資格
缶詰、びん詰またはレトルト食品の製造実務経験者で、大卒1年以上、高卒3年以上、その他5年以上の実務経験を有する者
5. 講習カリキュラム
・食品衛生法規(4時間) | |
担当講師:日本缶詰びん詰レトルト食品協会 技術部 講義内容:食品衛生法および食品表示法の概要ならびに食品事業者が遵守すべき事項について解説します。 |
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・缶詰食品と微生物(4時間) | |
担当講師:大和製罐株式会社 講義内容:微生物に関する一般的事項、病原性微生物の種類と性状、微生物による変敗種類と原因等について解説します。 |
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・加熱殺菌の原理(4時間) | |
担当講師:日本缶詰びん詰レトルト食品協会 研究所 食品微生物学研究室 講義内容:容器詰加熱殺菌食品の危害となる微生物の種類と性状(発育条件、耐熱性等)、加熱条件と微生物の死滅速度との関係、微生物の熱抵抗力に影響を及ぼす因子等について解説します。 |
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・殺菌条件の設定(8時間) | |
担当講師:日本缶詰びん詰レトルト食品協会 研究所 食品微生物学研究室
〃 食品工学研究室 講義内容: 容器詰加熱殺菌食品の適正加熱殺菌条件の設定方法について解説します。一般法および数式法による殺菌値の算出方法の実習を行います。 |
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・加熱殺菌装置(7時間) | |
担当講師:日本缶詰びん詰レトルト食品協会 研究所 食品工学研究室 講義内容:加熱殺菌装置の原理と各種装備の特性、配置方法、操作における注意事項について解説します。また各種殺菌装置の特徴や操作方法等についても解説します。 |
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・食品容器の取扱い(4時間30分) | |
担当講師:日本缶詰びん詰レトルト食品協会 研究所 食品工学研究室 講義内容:缶詰食品の安全性を保つ上で重要な各種容器の取扱いならびに充填・密封操作に関する注意点等について解説します。 |
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・食品工場の衛生(3時間) | |
担当講師:日本缶詰びん詰レトルト食品協会 研究所 食品化学研究室 講義内容:食品工場で使用される用水の処理、製造に及ぼす影響、インプラントクロリネーションの効果等について解説します。 |
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・第1次学科試験 | |
●試験時間:1時間30分 ●出題形式:正誤問題 ●資料参照:可 | |
・第2次学科試験(講習会終了日の約2か月後) | |
●試験時間:3時間 ●出題形式:記述問題、計算問題、選択問題等 ●資料参照:可 |
※都合により担当講師が変更となることがあります。
6. 資格の付与
2回の学科試験で所定の成績を修めると「殺菌管理主任技術者」の資格が取得できます。
・第1次試験 | 50点以上(100点満点) |
・第2次試験 | 70点以上(100点満点) | ・総合成績※ | 80点以上(100点満点) |
※総合成績=(第1次学科試験+第2次学科試験×2)/3
なお、資格の認定には申請手続きが必要となります。申請は、缶詰、びん詰またはレトルト食品の製造実務経験年数が、通算で大卒3年以上、高卒5年以上、その他7年以上経過してから手続きを行ってください。下記の認定手数料を納付後、本協会長が「殺菌管理主任技術者」として資格認定を行います。
・認定手数料 11,000円(税込)
7. お問合せ先
公益社団法人日本缶詰びん詰レトルト食品協会 技術部
電話:03-5256-4801