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写真は財団法人東洋食品研究所の協力により当時の容器・製法を再現したものです
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次に、アペールの食品保存の考え方を見ていくことにします。
当時は食品を発酵・腐敗させるものが微生物であるということはまだ知られておらず、空気がその原因と考えられていました。アペールが開発した方法とは、空気を通さない「ビン」を容器に使い、あらかじめ調理した食品を詰め、コルク栓をしっかり締めて密封した後、湯せん鍋にいれて沸騰点、つまり100℃で30分ないし60分の加熱をおこなうというものでした。
アペールは食品保存の原理、すなわち「缶詰製造原理」の発明により、フランス政府より12,000フランの賞金を獲得しています。
この方法の完成後、ヨーロッパ通信は彼の技法を次のようにたたえています。
「アペールは季節を越えて食品を生き生きと保存する方法を発見した。−中略−春、夏、秋がびんの中に封じ込められている」と。
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