缶詰誕生200年の歩み

また、缶詰の製造技術は新しい食品の形態を生み出しました。それがレトルト食品です。
レトルト食品は1950年代より、アメリカ陸軍の研究機関が缶詰に変わる軍用食糧の研究を行ったことにはじまります。
レトルト食品は缶詰と同様に常温で流通保存できることはもちろんですが、缶詰にない特徴を持っています。それは、かさばらず携帯に便利、缶きりを使わず手で開封できる、軽い、容器ごと加熱した場合短時間ですむ、容器の廃棄が簡便であるなどがあげられます。
レトルト食品は、いち早くアメリカで開発されていましたが、一般の消費者に販売されるようになったのは実は日本のほうが早かったのです。アメリカではすでに冷凍食品が一般的であったということも理由のひとつでしょうか。

日本で初めてレトルト食品が発売されたのは1969年(昭和44年)で、その商品は皆さんが良くご存知の「ボンカレー」です。この年にちょうどアポロ11号が打ち上げられましたが、このアポロ11号の宇宙食としてレトルト食品の採用が伝えられたことも日本でレトルト食品が普及したひとつの要因かもしれません。

   

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